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98/03/08
冬の
みなさんからの
おたよりと
サダナリからのお返事


■ サダナリ、負ける、の巻

 スゴイ方々からもメールを頂いております。ハッキリ言って負けてるのだ!



 東京都・Hさん 97/12/14 と 12/21


 私もジャズから始まって、ブラジルに走った者なのですが、新しめのMPBより、ボサ・ノヴァやサンバ・カンサゥンの方でして・・今でもジョビンの曲なら、殆ど歌えると思います・・ピアノかギターで。 (中一の時に覚えた最初のジョビンが、デサフィナードとノーモア・ブルース、それ以来、ワンノート・サンバや彼女はキャリオカ、ジェットのサンバ等、ジョビン以外の曲も含め百曲位覚えて、ボサ・ノヴァのライブをやってました) 。バカラックも当時から好きで、ミュージシャンになると最低10曲位は、嫌でも覚えることになりますよね・・。
 勿論普通のジャズ・スタンダードもやったのですが、結構好みがはっきりしていて、「マイ・ワン・アンド・オンリー・ラブ」などのバラードやマット・デニスの曲が好きでピアノで弾き語りします。逆に「A列車・・」とかあまりに一般的で単純な曲は、ただそれだけで拒否反応が出て、どうしてもやれないんです!・・生理的に・・困ったものです(笑)
 実は、今私は東京に住んでいるのですが、札幌時代は、北海道でただ一人のボサ・ノヴァ・ミュージシャンとして、ホテルのスカイ・ラウンジや、歓楽街・ススキノのバーや高級クラブに10年以上出ていたんです

 ブラジルは本当にあらゆる音楽の形があるので、ブラジル人は、あまりジャンル分けして考えないことが多いですね。良ければ良い、ノレれば良い・・という感じで、暑いので、何にも考えてない!(笑) ブラジル人の知らない間に、ボサ・ノヴァが世界中で一人歩きして行ったのもそんなわけじゃないかな?
 ところで、ボサとサンバの二股が結ぶところに、サンバ・カンサゥンというのがあって、大体、40年代から50年代半ばが全盛期だったのですが、とにかく、その時代を思えば信じられない!という程の、いい曲、いいメロディの宝庫なんです。金塊を積んだ20世紀の難破船みたいに、時代に埋もれています。その当時の日本に何があったかを思えば、ブラジルのふところの深さが実感され、サンバから、MPBに至る全てに共通した体質が見えてきて、又自分のものにすることができると思います。
 当時は歌った歌手もさることながら、作曲家というのが非常に注目されていたんです。ブラジル人に聞いた事があります・・何百万人の、本当に音楽が自分の人生に必要だと思い音楽を愛する大衆がいて初めて、百数十人の名作曲家がその民族の中に生まれて来、それを素地として、一握りの超天才が生まれて来ると・・つまり、天才は個人的現象ではなくて「民族や文化の結晶」だと言うのです。ジョビンやナシメント、それにバイア州あたりの路上に座っている無名の超天才が「民族や文化の結晶」なのかもしれません。

 サンバ・カンサゥンの時代には、その百数十人の名作曲家が散りばめられています。 アリ・バローゾ、ジョニー・アルフ、アドニラン・バルボーザ、チト・マジ、エリヴェルト・マルティンス、ドロリス・ドゥラン、それに勿論ピッシンギーニャ等々、キリがありませんが、どこかで名前を見つけたら、聞いてみて下さい。歌手でいうと、ネルソン・ゴンサルヴィスあたりでしょうか・・私も、上で挙げた作家の作品は、それぞれ最低一曲以上は歌っています。それからMPBで私が最も好きなアーティスト、ワンド(Wand)の「モッサ」もぜひ・・
..


 「大丈夫だろうか?ブラジル音楽特集にいい加減な文章書いていなかったろうか」とアセってしまいました(笑)。詳しいわけです、Hさんはボサノヴァ系のプロの方でした。お幾つぐらいなんでしょう?

 私の文章はとりあえず「ボサ以降」から始めてしまいましたが、個人的には「ボサ以前」、特に直前の'40〜'50年代が気になっていました。そうですか、サンバ・カンサゥンですか。
 本当にブラジルの音楽界って「生きて」いて、私の文章(去年の8月ですが)からも既に情勢が変わっているんですよね。フェルナンダ、カエターノの新作や、話題のレニーニなど「最先端中の最先端」と言われる連中が注目し始めたのが...意外にも「サンバ回帰」なんです。「不思議な現象だなぁ」と思っていたのですが、まさに絶妙のタイミングで頂いた後藤さんのメール”サンバ・カンサゥン”にその手がかりを見つけたような気がしました。色々とお教え頂いて本当にありがとうございました。勉強します(笑)!!

 ところでHさんが「多分もう行っても...雨漏りして機能してないか、建物つぶれてオヤジが死んでるか?...どちらかだと思います。どちらにしても、売るものないと思いますよ(笑) ただの”小屋” です」とおっしゃっていた札幌の謎のレコード屋「リズム社」について、次のようなやりとりがありました。ちょっと長いけど、面白いんで掲載してしまいます...。



 札幌市・ユーリさん 98/02/15 と 2/20 ">"部分はサダナリ


 サダナリ様、何度か訪れて少しずつ読んでいます。バリトンサックスのページが増えましたね。バリトンサックスのリーダー作は持っていないので参考になりました。スカパラとスリルのことも載せているのはさすが!ですね。

 初めて見たときは驚きました。これだけジャズのことが深く書かれてあるのに、US3、UFO、モンドグロッソなんて名前も載っている!UFO、すごく好きでした。「jazzin'」には20才あたりの私の1ページが刻み込まれています。それだけでなく、フリージャズのところに「アッテカ・ブルース」が、ヴォーカルにはLH&ロスが、一番最初に挙げられている!アーチー・シェップはフリー・ジャズにくくられていますが、「アッテカ・ブルース」はいわゆるフリージャズとも違うような気がしていました。どうなんでしょう?

 サダナリさんはロックから転向してきたと書いてありましたが、私は逆です。それまで全然音楽を聴かなかった私が、高校入学と同時に何故かいきなりジャズを聴き始め、ボサノバを知ってワールドミュージックに目覚め、ブラックバーズを知ってロック(あくまでソフト路線)を聴き始めました。あのころは時間があったので、ラジオが先生でした。私の音楽に対する感性はすべてジャズから始まったような気がします。かなり思い入れも強いはずですが、“サイドメニュー”に凝りすぎてなかなか詳しくならないのが実状です。

 「真夏の夜のジャズ」も大好きです。私は映画が大好きで結構たくさん観ているほうだと思いますが、それでもこの映画は私個人のベスト10に入っています。ジャズを抜きにしても「真夏の夜のジャズ」はドキュメンタリー映画として非常に高い完成度を持っていると思っています。サダナリさんのおっしゃるとおり、映像がいいですよね。きれいだし、ムダがない。観客もどうしてあんなにおしゃれな人ばかり集まったんでしょう。

 どうでもいいことですが、写真のサダナリさんは小西康陽さんに似ているような気がします。音楽の指向も近いようなので余計そう思うのでしょうか?これからも頑張ってください。 

> ところでユーリさんは札幌の方ですか(メールアドレスから推測)。
>私も札幌は大好きです。去年は2回行きました。音楽的にも素敵な街で...。

 そうです。札幌に住んでいます。音楽の名所巡りをしたそうですが、ひょっとして「リズム社」という古レコード屋さんにも行きました?行っていないのなら行かない方がいいですよ。

> 時間がなくて残念ながら行けませんでした。
> なぜ行かない方がいいんですか?札幌一の名所と聞いていますが...。


 理由は「店内が汚い」からです。レコードにかなり埃がたまっていて探す気になれません(当然ながらカバーに入っているので中身は無事です)。「探さない」というのはリズム社では正しい選択かもしれません。というのは、店内に置かれているレコードは一部で、奥にかなりの量を隠し持っているみたいなのです。これは私の推測ですが、いいものほど奥に隠し持っているような気がします。だから、直接オヤジに聞いた方がいいみたい。そうすると、結構値段を高くふっかけてくるという難点もあるようです。

 このおじさん、かなりヘンでウンチクたれです。サダナリさんあたりが行くと大丈夫かもしれませんが、私のような小娘が行くと1時間ほど彼のウンチクを聞かなくてはいけません。その間ずっと立ちっぱなし。疲れ気味の時は行けません。
 ナゾのおじさんです。60才は軽く越えているように見えます。相当夜が弱くなっているはずなのに、5時過ぎにしか店が開きません。そして、崩れそうなDJブース(?)にたくさんの服を着込んで座っています(めがねが壊れていてセロテープでぐるぐる巻きにしています)。「店が崩れそう」というのも本当です。21世紀までは持たないでしょう。

 札幌一の名所と聞いて驚きました。確かに、レコードはたくさんあるのかもしれませんね(奥に)。どうやって入荷しているのかナゾ???ですけど。八城一夫の昭和30年代のレコードもあって、驚きました。でも、売ってくれなかった!だったら見せないで!!
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 貴重な情報ありがとうございました。これからも札幌の音楽事情などお教えいただければ幸いです。しかし、札幌の音楽ファンと話すと、必ず出てくる「リズム社」。一体どんな店なんだ?!。オヤジが存命で、崩壊しつつもかろうじて営業していることはわかりました。札幌ご出身で、道外に出られている方、ご安心下さい...と言っていいのか?行ってみたいような、やめといたほうがいいような、どうすりゃいいんだ、ワタシは(笑)。

 ちなみに私は俳優の寺泉憲という人に激似のようです(よくいわれる)。地味な脇役なんで御存知ないかもしれませんが。ミュージシャンではギタリストの’Dr.K’こと徳武弘文氏。これがまた似ている。しかも何回もライヴで観ている。一緒に行った友人はおろか、まわりにいるお客さんからも、あまりに似ているので笑われてしまうんですけど(笑)。
 「ナリキリ小西康陽」クンとかはライヴでよく見掛けますが、さしずめ「なんちゃって徳武弘文」ってことになりますでしょうか。なんか、あまりにも地味(笑)。似せようと思ってるわけではないのですが(もちろんあんなにギターは巧くない)。





 ロックでもこんな方が...。



 名古屋市・早川史晃さん 98/02/02 と 02/05


 はじめまして。私は早川史晃と申します。現在名古屋市在住の28歳です。今日初めてサダナリさんのHPに来ました。(4、992人目です!)実は私は全くのジャズ初心者です。マイルスが亡くなって【レコード・コレクターズ】誌で特集が組まれた時に、【マイ・ファニー・ヴァレンタイン】など彼やコルトレーンの作品を三枚ばかり聴いたのが確か最初でした。でも、その時ピンとこなかったのでしょう、それ以来暫くジャズを聴いてませんでした。

 僕はFab4やRS5(RS4?)、Wh♂、BB5、Byrds、フィル・スペクターといった60〜70年代の米/英のロック・ポップスが大好きなんですけど、昨年パソコン通信で知り合った方がジャズ好きなこともあって、またジャズを意識するようになり現在は少しずつですがレコード買って聴いてます。いまHP上の【JAZZ入門】をガンバッて読んでますが、文章も読みやすくってとても気に入ってます。正直言って書いてある内容でピンとこない個所が幾つもあるのがとても悔しいですが、これからもガンバッていろいろ聴いてみたいです。

 何年か前にジミ・ヘンをバリバリ聴いてた時があって(特に晩年前後のライヴ音源)、そのせいなのかはよく分かりませんがエリック・ドルフィーやコルトレーンなんかはスンナリと入ることがでしました。おっと!他にもバート・バカラックのコーナーもありますね。バカラック購入ガイドもとても助かります。寒い日が続きますが、御身体に気を付けてガンバッテ下さい。また遊びに来ます。それではまた。

...という早川さんに
「フィル・スペクターのページもやってますよ」などと
60年代ロックを振ってしまったもんだからタイヘン...


 早速ですが、フィル・スペクターのページ、とても楽しく拝見させて頂きました。結論から申しますと、もう「サイコー」(笑)。僕も昨日、久々に【クリスマス・アルバム】を引っ張り出して聴いてました。

 もう本当にいい曲ばっかだなー。フィル・スペクター・ファンのみならずポップス・ファン必聴のマスト・アイテムだと思いますです、ハイ。フィレス音源を聴いているときってホント至福が訪れるんだよなぁ...(笑)。
 ハル・ブレインのドラムなんて「雷の音」そのものって感じです。曲のフェイド・アウト寸前で「ダッ!ダッ!ダッ!ダッ!ダッ!...」とジンジャー・ベイカーも真っ青、バスドラこれでもかの連続です。そういえば達郎さんもアルバム【メロディーズ】収録の「ゲス・アイム・ダム」(これまたBB5ファンにはたまらない曲です)でも曲がフェイド・アウトする途中でこの様なドラムが聴こえます。う〜ん、意識してるなぁ...(笑)。
 ミュージシャンのクレジットを見るともうスッゴイ名前ばっか!中でもソニー・ボノさんは先日亡くなられちゃったんですよね...グスン。(;_;)御冥福を御祈り申し上げます。また、デジタル・リマスタリングの作業に於いても、あのライノのビル・イングレットさんのクレジットも載ってます。こりゃ〜もぉ悪い訳がないっ!!

 個人的にスペクターってジョン・レノンより年上だと思ってました。ビートルズのデビュー前のハンブルグでのライヴを収録したレコードでテディ・ベアーズの曲をカバーしてますんで、これは絶対年上だと。しかしですね、だいぶ後年になって彼らは同じ1940年生まれだということを知って愕然。タメドシだったんですね...(一部省略)。

 さてさて、その【クリスマス・アルバム】を聴いた後、僕はフィル・スペクター関連のレコードを何枚か聴いてしまいました。以下、列挙してみますと...・【オール・シングス・マスト・パス】/ジョージ・ハリスン〜・【フィル・スペクター・プレゼンツ〜】/ライチャス・ブラザース・【ザ・ベスト・オヴ・クリスタルズ】/クリスタルズ〜...(すご過ぎるので中略)。

 最後になりましたが、これからもビートルズ等を聴き続けていく様に、将来おじいちゃんになってもフィル・スペクターを聴いているでしょう、絶対!!あらら、長々と書いてしまいました。フィレスを聴く時は、【バック・トゥ・モノ・バッジ】を欠かさず付けるハヤカワでしたっ!!それではまた。
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 このあとのメールもヴァン・ダイク・パークスに始まりフィル・オクス、カート・ベッチャーなどなど、出てくる名前がいちいちマニアック。あまりの詳しさに驚き、ポップス系に詳しくて同じ名古屋にお住まいの 'Music! Music! Music!' の岩井さんに助け船まで頼んでしまった(笑)。早川さん、これからもよろしく。情報交換など致しましょう。

 '60年代のロックならば知らないことはないような早川さんですが、そんなすごい方でも'80年代のテクノ・ニューウェイヴというのはポッカリ抜けてしまうんだなぁ。これは他の読者の方とお話ししても感じられました。中心的な読者層である20代のロック・ファンの方達は、年まわりの関係でここが盲点となっているようです。まさに私の「青春時代」だったのに(涙)。
 というわけで、次回、音楽コーナーは「'80年代ロック大特集」であります。特に'80年代前半、アーリー'80'sにウエイトを置きます。テクノもワールドもネオアコも、みんな'80年代に始まったのだ!





 そろそろおわりです。ここでご質問にお答え致しますです。



 東京都世田谷区・石井田さん 97/12/17


 こんにちは、私は自称音楽愛好家の石井田という者です。サダナリさんのページ、楽しく拝見させていただきました。すごいです。いろんな音楽を知ってるだけでなく、ひとつひとつがとても深くて驚きです。

 僕もJAZZの聞きはじめの頃は、あの「彼」と同じでした。(さすがにいきなり「アセション」はつかまされませんでしたが) JAZZ雑誌の置いてある喫茶店に毎日のように通い、雑誌を読みふけりました。レコードは新宿のディスク・ユニオンで中古盤を300〜1000円ぐらいで買ったりしていました。でも、もともとロックから来たのでそんなには買えません。やっぱりロックの新譜を買いたいですから。それで、FMのJAZZ番組をよく聞くようになりました。当時はアルバムをまるまる1枚かけてしまう素晴らしい番組がたくさんありました。そんなんで、我が家のJAZZレコードコレクション(そんなにないけど)は、JAZZファンが見たらその脈絡の無さに呆れることでしょう。

 今は、FM局が増えて、音楽はたくさん流れてくるけど、音楽を紹介してくれる番組は少なくなりました。 JAZZの番組なんかなおさらです。それでも探すとあるもので、NHK-FMの水曜4:00pm、日曜11:10pm、FM横浜土曜深夜1:30amなどです。ラジオを付けたら偶然JAZZが流れてきた、というのはもうないようですね。
 でも、これってとても90年代的だと思いません?つまり、自分で探さないといい物、おもしろい物に出会えない。逆に言うと、ちょっとした好奇心さえあれば、こんなにおもしろい時代はないと思います。

 ところで、サダナリさんはどのくらいのレコード&CDをお持ちなんでしょう?かなりのコレクションのようにおもいますが。はじめてのメールで長々と書いてしまいました。書きたい事が頭の中でグルグルしててうまく書けません。

 僕のホームページもよかったら見てください。内容はサダナリさんの足元にもおよびませんが、どんなヤツかぐらいはわかるでしょう。
 その後、お体はいかがですか?あまり無理をなさらないように、バリトン・サックスもがんばってください。それでは、また。
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 石井田さんのページはリンク・コーナーで大推薦してあります。ぜひご覧ください。「チケット・ミュージアム」がイイのだ!

 実は最近「軽くハマっている」ジャズ番組があります。私は日曜日はだいたい12:00amごろからおフロに入るのですが、ある時に「おフロラジオ」をつけたところ結構イイジャズと面白い喋りが聴こえて来て...東京ローカルで申し訳ないのですが、インターFMでやっている小曽根真の「ストンピン・ナイト」です。
 小曽根真ってオモロイ奴ですねぇ。「日本人の男性ピアニストなんてキザたっらしいヤなヤツなんじゃないのか?」と思ったら、これが結構フザケたヤローで(笑)。「バンドマンの打ち明け話」みたいな感じで実に楽しい。喋りもとても巧く、英語も達者。おかげですっかり習慣化してしまいました。関東地方の方、是非お薦めします。
 どうもあの小曽根選手の開き直りというのは、ここ数年で急激に肥満化したという身体上の変化と関係があるような気がするのだが(笑)...。ファンの方がいっらしゃいましたら情報をこちらまで。関係者、ご本人も歓迎します。

 さて、お答え。サダナリのコレクションはCDが1000枚、LP+EPが200枚ってところです。ロックが6割、ジャズが3割、ラテンが1割でしょうか。この比率、見事に私の音楽的嗜好を表してしますね(笑)。この通り「ジャズ・コレクター」ではないので「幻の名盤」みたいなお話しをされてもお答えは出来ませんです。みんな安い輸入CDだし...。



 広島県・Kidani Manabuさん 98/01/26


 ええと、ホームページ見ました。めちゃくちゃ参考になりました。本当ありがとうございます。うちは、広島大学の一年生です。今までは、クラブに行ったりして、ハウスや、テクノを聞いていたのですが、今度ジャズを聞き始めようかと思っています。
 というのも、来年の五月に友達と一緒にレンタカーを借りて、ジャズを聞きながらアメリカを横断する事になったからです。昨日はじめてCDを買おうと思い、そのためにまずは本で調べようと思ったのですが、結局何が良いのか分からず、諦めて帰って来てしまいました。 そんな中、このホームページを見つけることができて、今うちはめちゃくちゃハッピーです。こんなに分かりやすく説明してくれて・・・本当感謝してます。

 そこで、一つ質問があります。うちとしては、ジャズを一番昔から聞きたいと思っています。音楽ってやっぱり昔の人の音楽というのが、後の人に影響してるじゃないですか。(例えば、ザ・フーは、ビートルズの影響を受けているのが分かるじゃないですか。) そんなわけで、昔の人から聞きたいと思っているような人は、初めの一枚として、何が良いですかね? うちとしては、家で聞くので、落ち着いたのが良いのですが? アドバイスよろしくお願いします。
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 ふむふむ、ハウスやテクノからジャズへ...最近多いパターンですね。しかも後世に影響を与えたような古い人から辿りたい...と。若いのに感心、感心。でもまぁ考えてみれば、ロック・ファンって結構そういう聴き方しますよね。ストーンズからマディ・ウォーターズに遡ったり、リサ・ローブからジョニ・ミッチェル、東京スカパラから小林旭に辿り着いた人だっているかもしれない(笑)。

 さて、ジャズ界のイノヴェーターか...。「はじジャズ」の第一回にも書いたけれど、原形といえるのはラグ・タイム、デキシーなどなのですが、これは進化を遂げずにそのままの形で残ってしまった種なんです。むむ、ダーウィンみたいだな(笑)。これらはちょっと置いといて、やはり初期エリントン(1920年代)からでしょうか。第一回で紹介しているエリントン盤がこのころのSP盤のCD化です。音の悪さ(ダイナミック・レンジせまい)が不思議と心地よい(笑)。「家で聞くので落ち着いた...」とおっしゃるならば、絶対にお薦めします。

 次の時代からスウィング系とモダン系に分かれて行きます。スウィング系もちょっと置いておこう。モダン系にこだわるならばソロ・アーチストとしては(どちらもテナーですが)コールマン・ホーキンスレスター・ヤング、この2人が、そうだなロックでいえば、B.B.キングというかマディ・ウォーターズというか(笑)。偉大なイノヴェイターですね。あとはチャーリー・パーカー。ちょっと難しいけど。パーカーは、ロックでは...ジミヘンみたいなもんかな(笑)。

 みんなビッグ・ネームだなぁ。うん、本気で辿りたいならば−ちょっとタイクツかもしれないけれど−このあたりから聴いてみて下さい。
 あとは次の世代、マイルスとかロリンズ、トレーンなどがビートルズ、ストーンズ、Who的な存在になります。お?オモシロイなコレ!ロック・ファンのための「ロックとジャズ対照表」、いっちょう作ってみようかな(笑)。





■ 卒業シーズンを迎えて...

 さてさて、今や女子大生も学校でインターネット、なんですが、季節柄卒業されてしまう方もいらっしゃいます...。



 京都府・FY子さん 97/12/03 と 98/02/06


 はじめまして。HPを見せていただき、嬉しくなりメールを送らせていただこうと思いました。もともと映画好きだったので、映画にでてくる程度の音楽でしかジャズを知らなかったので、あのような素敵なHPに出会えたのは幸運だったと思います。(アドレスは友人に教えてもらえました)。

 グレンミラーにベニー・グッドマン。アメリカのミュージカル映画に熱中していた中学生の頃は、その他にもアステアやシナトラ、ダニー・ケイなどの映画を見ていました。これらの映画で使われる音楽といえば華やかで豪華なオーケストラによる演奏が中心でした。だからジャズとはこのような音楽をいうのだと思っていたほどです。
 今では多少誤解も解け、様々な音楽をいうのだとはわかりましたが、それでもわからないことだらけで「本でも読んで勉強しようかな」と思っていました。そんなときにあなた様のHPに出会いました。わかりやすい内容で、しかも自分の知っている人の名や持っているCDも取りあげられており、嬉しくなって思わず声をあげてしまったほどでした。(実はこのメールを送るのも、HPを見たのも大学のコンピュータを利用しているので、周りにたくさん人がおりいっせいに振り返られました)。

 脈絡のない文章で申し訳ありません。とりあえず感激をお伝えしたくてメールを送ります。これからも体にはくれぐれも気を付けて頑張ってください。

「アステアもシナトラも、ダーニ・ケイも大好きです」などと
楽しくお話ししたFさんでしたが...


 今日、ようやく口頭諮問が終わりました。卒論を提出してから早1ヶ月あまり…。はっきり言って、内容なんて、さっぱりくっきり忘れてしまっていたので、「ちょっとくらい、読み返しとかんとあかんよな」と思い、FDをプリントアウトしたのですが、結局時間がなくなりろくに読み返すこともなく諮問会に出てしまいました。……今思うと、本当に無謀でした。まあ、そんなことはすっぱりと忘れて、今日は飲みに行くつもりです。

  話は変わりますが、できたてのリンク集、早速見させていただきました。とりあえず、サダナリさんのコメントを見て、気になるものだけ見たのですが、それでも膨大な数。見るだけなのにものすごくしんどい作業でした。(目がチカチカしてしまうんです。)でも、”酒飲み日記”のようなものをつけてらっしゃる方のページは笑ってしまいました。
 それにしても、みなさんすごいですね。ホント、つくづくいろんな人がこの世の中にはいるもんだ…と、感心してしまいました。実際に出会って、話をしたりすることができる人の数は限られていると思うので、こんな風にインターネットを通じて様々な人の存在を知ることができるなんて、すごくわくわくします。たくさんの人が、好きなことを「こんなに好きなんや」ってアピールしているのを見ると、「よし、自分も頑張ろう」って気になれるんです。

 だから、サダナリさん、これからも頑張ってください。 ……あ、なんだかお別れの挨拶っぽくなってしまいましたね。でも後何回かはメール、送ります。(でも、色々忙しくてあまり学校には来れない…)
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 4月からは社会人、もう学校のパソコンは使えなくなってしまいますね。会社のパソコンがインターネットに繋がってるといいですね...タダだしさ(笑)。

 ほかにも4年生の方、マスター2年目の方、ご愛読ありがとうございました。会社って最初はタイヘンです。時間も場所も縛られて、余計なことなんて考えられないかもしれません。でも、しばらくして−半年先か、あるいは1年先になってしまうかもしれませんが−自分のペースが掴めてきたら、学生時代からの趣味を思い出して下さい。「もう社会人だからね、音楽は卒業」なんてツマラないじゃないですか。サダナリだって社会人9年目ながら頑張ってるんですから。生涯現役を目指してます。若手チェック&老化防止のため、会社帰りに朝日美穂のお披露目ライヴなんてのにも行ったりしてるのだ。





 リンク希望の皆さんについては、このページに先駆けてリニューアル公開したリンク・コーナーでどーんとご紹介致しました。
 「愛の砂漠」のさんどさん、「おっとどっこい」の加藤さん、「go-chaまぜほうむぺいじ」の橘内さん、「ひしょのやかた」の松田さん、「ouverture」の戸張さん、「おさぼり小屋」の南さん、「kosho」の菊池さん、今後ともよろしくお願いします。

 ご紹介しきれなかったみなさん、誠に申し訳ありませんでした。福島県喜多方市の神田昭男さん「asahi.comの天声人語の次に気にいっています」とは光栄です!京都大学農学部生産環境科学科の村上玄さん、横濱JAZZプロムナードについては今年は事前にガイド・ページを作ろうと思っています。アクセス方法や見どころなど、簡単にご案内する予定です。是非ジャズの街・横浜に遊びに来て下さい。千葉県のHanako Fukudaさんは10代の読者の方。お気に入りだという中村一義は”3ヨシ”(山崎まさよし、斉藤和義、中村一義)の中でもちょっと異端ですよね。結構気になっています。スガシカオも面白いけどね。同じく千葉県のA.Oさん、フレンチ系の記事も計画中ですよ。ゲーンズブールもいいけれど、今あらためてやる「ゴダール超入門」ってもの有用かもしれませんね。あと岩手大学の澤村睦美さんは一関のジャズ喫茶「ベイシー」に早く行くように(笑)。
 ホームページ作成中というさたけひさゆきさん山崎利恵さん、状況はいかがですか?やってみるとタイヘンでしょう。でも感想のメール来るとうれしいもんですよ!

 一部、3月始めにメールを頂いた方、次回のこのコーナーでご紹介させていただきます。ご了承下さい。





■ 本当に反響があったのは...



 ラジオ・サダナリの新春スペシャル企画「夢のスタジオ・サウンド・パル」−なんたってコレですよ。もう大反響でした!

 仕事中にこっそり見ていて「笑いをこらえるのに肩が揺れて、めちゃくちゃ怪しい人になってしまいました。いやはや、上司にばれなくてよかったよかった」というOLの方をはじめ、「大爆笑でした。この手のネタ大好きです」、「のっけから笑わせていただきました。特に夢のスタジオ「サウンド・パル」は超おもしろかったす」などなど、こんなにストレートに感想が届いたのは初めてです。「はじジャズ」を超えましたね、これは(笑)。

 しかも「ウチのそばにもそんなスタジオがあるぞ」というお便りまで頂いてしまった(笑)。札幌の佐藤浩さんは「僕が日頃バンドの練習に使っているスタジオ(Half Moon Studioっていいます)の管理人もカーネル・サンダースみたいなおじいさんです。おじいさんですが、「おとうさん」っていつも呼んでいます。僕はけっこう、おとうさんのメンコなので、練習の途中とか缶ジュースをタダでいただいちゃってます。なんかそのほのぼのさは"サウンド・パル"と通じるものがあるな〜」。どうやら「練習スタジオの番人」というのは高齢者に適した職業のひとつとされているようですね(ほんとか?)。

 世田谷区の石井田さんからも「友人のバンドがあるスタジオで演奏していたら備え付けのシンセの調子が悪くなったそうです。そこで、インターフォンでその旨を伝えると、エプロン姿のおばさんがやってきました。おばさん曰く「あたしゃ、『す』のはいった大根の区別はつくけど、シンセの事はわかんないなぁ。今度来るときまで直しとくからね〜わっはっは〜」そうなのです、このスタジオは八百屋さんが経営していたのですね。さすが八百屋のおかみさんだと感心すると同時に、おばさんが「シンセ」という言葉を使った事にメンバー全員が唖然としたそうです」。ふむふむ、こちらはおばさんか。
 有名なところでは作家・橋本治氏の母親も貸スタジオを経営していますよね。確かご実家は牛乳屋さんで、使わなくなった氷室をスタジオにしてしまったのではなかたかな。名前は「ももんがスタジオ」だったような...。

 そしてなんと千葉県のゆかこさんからは「私の身近にもバンドを組んでいる人がいて、練習場所がサウンド・パルでした」というお便り。「やはり、いつも30分延長で練習してるそうです。遅い時間に予約すると後の予約が入っていないせいだろう、と言っていました」、なるほどねぇ。いいひとなんだ、スガさんって(笑)。
 遂には「ラジオ・サダナリ」のヒントとなったご本家「Spider Girl」ariさんから「すっごい面白かったです。モニターの前で腹かかえてしまいました」というメールまでいただきました。う〜ん、本家を笑わせてしまったか(笑)。なんたって「7段オチ」だもんね、あれ。パワーあるある!

 「ラジオ・サダナリ」は次回以降ちょっとしたシリーズものを考えています。内容はまだ秘密です。乞うご期待!





■ サダ・デラはどこへ?

 なんだかんだで半年です。去年の夏休みに一念発起して始めたこのページも2月末で6カ月が経ちました。6カ月でアクセス6000回、月に1000回(わかりやすい)。ヌードもプレゼントもない地味な内容のページなのに、我ながらなかなか健闘していると思います(笑)。しかし、それもこれもみなさんのご支持があってこそ。本当にありがとうございます。
 「サダ・デラ」のスタンスやデザインについて、読者の皆さんと議論を交わしたりもしました。私の勝手で作り始めてはや半年、そろそろ皆さんのご意見も採り入れてリニューアルする時期かもしれません。

 でも、いきなり逆のことを言って申し訳ないのですが(笑)、「ちょっとだけマニアック」という基本スタンスについては変えるつもりはありません。というか、私はここで採り上げているテーマを特に「マニアック」だとは思っていないんです。「マニアック」ではなくて、「既存のメディアでなぜか採り上げられていないもの」というのが正確な言い方でしょう。
 例えばバリトン特集。「これがジャズ・ピアノだ」とか、「テナー・サックスの世界」といった特集は巷のジャズ雑誌で年に何回も組まれますよね(現に『スウィング・ジャーナル』の今月号がピアノ入門)。しかし、なぜか「バリトン特集」は組まれない。組まれないはおろか、ああいう特殊楽器は「キワモノ、イロモノ」といわれて蔑まれている。おかしいじゃないですか、そんなの。

 映画についても同じ。アメリカの有名監督が撮った制作費ン億の超大作(往々にして中身スカスカの大駄作だったりする)ばかり宣伝されて、ヨーロッパ映画や、同じアメリカでもインディペンデント(独立系)フィルムは紹介されない。
 なにがイヤだって、TVで派手に宣伝される駄作大作を会社帰りに観たOLサンなどが「映画ってこんなにツマらないものなのか」と失望して、見限ってしまうのが残念で仕方がない。あえてタイトルは出しませんが...。

 そう、今の世の中って「TVで紹介されたか、されないか」でメジャーなもの、マイナーなものが決まる風潮がありますよね。改めて考えると、私はこの「サダ・デラ」で「TVで紹介されないけど素晴らしいもの」を順番に紹介しているのかもしれません(特にロック・ポップスについて)。

 「記事が長い、読みきれない」というメールもたまにいただきますが、どんな雑誌のどんな特集だってあれくらいのヴォリュームがあるじゃないですか。一度に読むのは不可能かもしれませんが、「今日はあのへんを読んでみよう」と繰り返し、ちょっとずつご覧いただけるように段落や、ページ構成を考えたつもりです。
 まぁ、世の中「文章離れ」が激しいので、拒否反応を示す方もいらっしゃるかもしれませんが...私は徹底的な「文章人間」なので、今のヴォリュームは変わらないでしょう。すいません。実は私は「文章を書くことによってストレスを発散させる」という世にもめずらしいタイプなんです。その意味では、皆さん私の「ストレス解消」にお付き合いいただいているわけで、本当に恐縮なんですが(笑)。





 但し、もう少しレイアウトや付加機能については考えるかもしれない。「読者の声」というよりも私自身が飽きてしまった(笑)。そろそろいろいろやりたいですね。'Java'なんちゅうのも勉強してみようかな。ちょっと「インターネットっぽいこと」もやってみたくなったのだ。今までがほとんど「昭和30年代の文芸誌」みたいだったから...。そんなわけでここで「新機軸案」をいくつかご紹介!



 その1.バナー (公開済)

 まずはバナーとやらを作ってみました。いかもアニメ入り。扉とリンクページに掲載してあります。リンクされる方はご自由にじゃんじゃんお使い下さい。サイズは31x88pixの全世界標準です。「アニメはやらんよ」とか言ったけど、やってみると面白いもんですねぇ。

 その2.ゲスト・ブックとメール送信 (3/12 両方公開しました)

 以降、ゲスト・ブックメール送信ページなども作るかもしれません。わざわざメールソフトを起動させる気はないけれど、ちょっとひとことメッセージを、という方のために。また、メール件数が増えてこの「おたよりコーナー」も今のスタイルではサバききれなくなってきたので...。

 その3.短いページ (3/9 公開しました)

 たった今「長いけど読んでね」みたいなこと書きましたが、実は私もちょっと「予定外」なんですよ。当初は各コーナ1ページずつの予定だったんです(読書コーナにその痕跡アリ)。それで週末に1コーナーずつ更新して...というつもりだったんですが、なんか肥大化しちゃいましたね。初心に戻って、1ページ読み切りのコラムページを始めるかもしれません。書く方も、読む方も気軽なヤツを。
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 あとは読者の方達と直接お会いする機会を持つかどうか...構成もヴォリュームも典型的な「オンライン・マガジン」ですが、巷のソレのように複数のスタッフでやってるわけではないので(未だに完全にサダナリひとり仕事。もっともこれを変えるつもりはないんですが)、まぁ、アクセス10000回行ったら考えます(笑)。





 なお、記念すべき5000回目のアクセスは2月2日の深夜0時すぎ、千葉県の常連ゆかこさんでした。しかしこのゆかこさん、直前に「4993です。そろそろです」とメールで教えてくれたところまでは良かったのですが...何を思ったか30分後に再度アクセス(確認したい記事があったらしい)、「あ"」という感じで自ら採ってしまったそうです。まぁ、常連の方ならそれはそれで嬉しいですが(笑)。

 さあ、次は10000回だ。予想では98年6月末と思われます。10000行ったら、そりゃ嬉しいなぁ...。やっぱり、ライヴ、やるかな。でもお客さん5人とかじゃ寂しいし..。





 それでは今回はこのへんで。これからもどんどんメールをくださいね!ちょっとヒネクレたホームページですが、これからもご愛顧の程を。




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