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98/03/08 冬の みなさんからの おたよりと サダナリからのお返事 |
■ サダナリ、負ける、の巻 スゴイ方々からもメールを頂いております。ハッキリ言って負けてるのだ! |
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「大丈夫だろうか?ブラジル音楽特集にいい加減な文章書いていなかったろうか」とアセってしまいました(笑)。詳しいわけです、Hさんはボサノヴァ系のプロの方でした。お幾つぐらいなんでしょう? 私の文章はとりあえず「ボサ以降」から始めてしまいましたが、個人的には「ボサ以前」、特に直前の'40〜'50年代が気になっていました。そうですか、サンバ・カンサゥンですか。 本当にブラジルの音楽界って「生きて」いて、私の文章(去年の8月ですが)からも既に情勢が変わっているんですよね。フェルナンダ、カエターノの新作や、話題のレニーニなど「最先端中の最先端」と言われる連中が注目し始めたのが...意外にも「サンバ回帰」なんです。「不思議な現象だなぁ」と思っていたのですが、まさに絶妙のタイミングで頂いた後藤さんのメール”サンバ・カンサゥン”にその手がかりを見つけたような気がしました。色々とお教え頂いて本当にありがとうございました。勉強します(笑)!! ところでHさんが「多分もう行っても...雨漏りして機能してないか、建物つぶれてオヤジが死んでるか?...どちらかだと思います。どちらにしても、売るものないと思いますよ(笑) ただの”小屋” です」とおっしゃっていた札幌の謎のレコード屋「リズム社」について、次のようなやりとりがありました。ちょっと長いけど、面白いんで掲載してしまいます...。 |
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貴重な情報ありがとうございました。これからも札幌の音楽事情などお教えいただければ幸いです。しかし、札幌の音楽ファンと話すと、必ず出てくる「リズム社」。一体どんな店なんだ?!。オヤジが存命で、崩壊しつつもかろうじて営業していることはわかりました。札幌ご出身で、道外に出られている方、ご安心下さい...と言っていいのか?行ってみたいような、やめといたほうがいいような、どうすりゃいいんだ、ワタシは(笑)。 ちなみに私は俳優の寺泉憲という人に激似のようです(よくいわれる)。地味な脇役なんで御存知ないかもしれませんが。ミュージシャンではギタリストの’Dr.K’こと徳武弘文氏。これがまた似ている。しかも何回もライヴで観ている。一緒に行った友人はおろか、まわりにいるお客さんからも、あまりに似ているので笑われてしまうんですけど(笑)。 「ナリキリ小西康陽」クンとかはライヴでよく見掛けますが、さしずめ「なんちゃって徳武弘文」ってことになりますでしょうか。なんか、あまりにも地味(笑)。似せようと思ってるわけではないのですが(もちろんあんなにギターは巧くない)。 |
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ロックでもこんな方が...。 |
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このあとのメールもヴァン・ダイク・パークスに始まりフィル・オクス、カート・ベッチャーなどなど、出てくる名前がいちいちマニアック。あまりの詳しさに驚き、ポップス系に詳しくて同じ名古屋にお住まいの
'Music! Music!
Music!' の岩井さんに助け船まで頼んでしまった(笑)。早川さん、これからもよろしく。情報交換など致しましょう。 '60年代のロックならば知らないことはないような早川さんですが、そんなすごい方でも'80年代のテクノ・ニューウェイヴというのはポッカリ抜けてしまうんだなぁ。これは他の読者の方とお話ししても感じられました。中心的な読者層である20代のロック・ファンの方達は、年まわりの関係でここが盲点となっているようです。まさに私の「青春時代」だったのに(涙)。 というわけで、次回、音楽コーナーは「'80年代ロック大特集」であります。特に'80年代前半、アーリー'80'sにウエイトを置きます。テクノもワールドもネオアコも、みんな'80年代に始まったのだ! |
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そろそろおわりです。ここでご質問にお答え致しますです。 |
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石井田さんのページはリンク・コーナーで大推薦してあります。ぜひご覧ください。「チケット・ミュージアム」がイイのだ! 実は最近「軽くハマっている」ジャズ番組があります。私は日曜日はだいたい12:00amごろからおフロに入るのですが、ある時に「おフロラジオ」をつけたところ結構イイジャズと面白い喋りが聴こえて来て...東京ローカルで申し訳ないのですが、インターFMでやっている小曽根真の「ストンピン・ナイト」です。 小曽根真ってオモロイ奴ですねぇ。「日本人の男性ピアニストなんてキザたっらしいヤなヤツなんじゃないのか?」と思ったら、これが結構フザケたヤローで(笑)。「バンドマンの打ち明け話」みたいな感じで実に楽しい。喋りもとても巧く、英語も達者。おかげですっかり習慣化してしまいました。関東地方の方、是非お薦めします。 どうもあの小曽根選手の開き直りというのは、ここ数年で急激に肥満化したという身体上の変化と関係があるような気がするのだが(笑)...。ファンの方がいっらしゃいましたら情報をこちらまで。関係者、ご本人も歓迎します。 さて、お答え。サダナリのコレクションはCDが1000枚、LP+EPが200枚ってところです。ロックが6割、ジャズが3割、ラテンが1割でしょうか。この比率、見事に私の音楽的嗜好を表してしますね(笑)。この通り「ジャズ・コレクター」ではないので「幻の名盤」みたいなお話しをされてもお答えは出来ませんです。みんな安い輸入CDだし...。 |
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ふむふむ、ハウスやテクノからジャズへ...最近多いパターンですね。しかも後世に影響を与えたような古い人から辿りたい...と。若いのに感心、感心。でもまぁ考えてみれば、ロック・ファンって結構そういう聴き方しますよね。ストーンズからマディ・ウォーターズに遡ったり、リサ・ローブからジョニ・ミッチェル、東京スカパラから小林旭に辿り着いた人だっているかもしれない(笑)。 さて、ジャズ界のイノヴェーターか...。「はじジャズ」の第一回にも書いたけれど、原形といえるのはラグ・タイム、デキシーなどなのですが、これは進化を遂げずにそのままの形で残ってしまった種なんです。むむ、ダーウィンみたいだな(笑)。これらはちょっと置いといて、やはり初期エリントン(1920年代)からでしょうか。第一回で紹介しているエリントン盤がこのころのSP盤のCD化です。音の悪さ(ダイナミック・レンジせまい)が不思議と心地よい(笑)。「家で聞くので落ち着いた...」とおっしゃるならば、絶対にお薦めします。 次の時代からスウィング系とモダン系に分かれて行きます。スウィング系もちょっと置いておこう。モダン系にこだわるならばソロ・アーチストとしては(どちらもテナーですが)コールマン・ホーキンスとレスター・ヤング、この2人が、そうだなロックでいえば、B.B.キングというかマディ・ウォーターズというか(笑)。偉大なイノヴェイターですね。あとはチャーリー・パーカー。ちょっと難しいけど。パーカーは、ロックでは...ジミヘンみたいなもんかな(笑)。 みんなビッグ・ネームだなぁ。うん、本気で辿りたいならば−ちょっとタイクツかもしれないけれど−このあたりから聴いてみて下さい。 あとは次の世代、マイルスとかロリンズ、トレーンなどがビートルズ、ストーンズ、Who的な存在になります。お?オモシロイなコレ!ロック・ファンのための「ロックとジャズ対照表」、いっちょう作ってみようかな(笑)。 |
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■ 卒業シーズンを迎えて... さてさて、今や女子大生も学校でインターネット、なんですが、季節柄卒業されてしまう方もいらっしゃいます...。 |
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4月からは社会人、もう学校のパソコンは使えなくなってしまいますね。会社のパソコンがインターネットに繋がってるといいですね...タダだしさ(笑)。 ほかにも4年生の方、マスター2年目の方、ご愛読ありがとうございました。会社って最初はタイヘンです。時間も場所も縛られて、余計なことなんて考えられないかもしれません。でも、しばらくして−半年先か、あるいは1年先になってしまうかもしれませんが−自分のペースが掴めてきたら、学生時代からの趣味を思い出して下さい。「もう社会人だからね、音楽は卒業」なんてツマラないじゃないですか。サダナリだって社会人9年目ながら頑張ってるんですから。生涯現役を目指してます。若手チェック&老化防止のため、会社帰りに朝日美穂のお披露目ライヴなんてのにも行ったりしてるのだ。 |
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リンク希望の皆さんについては、このページに先駆けてリニューアル公開したリンク・コーナーでどーんとご紹介致しました。 「愛の砂漠」のさんどさん、「おっとどっこい」の加藤さん、「go-chaまぜほうむぺいじ」の橘内さん、「ひしょのやかた」の松田さん、「ouverture」の戸張さん、「おさぼり小屋」の南さん、「kosho」の菊池さん、今後ともよろしくお願いします。 ご紹介しきれなかったみなさん、誠に申し訳ありませんでした。福島県喜多方市の神田昭男さん「asahi.comの天声人語の次に気にいっています」とは光栄です!京都大学農学部生産環境科学科の村上玄さん、横濱JAZZプロムナードについては今年は事前にガイド・ページを作ろうと思っています。アクセス方法や見どころなど、簡単にご案内する予定です。是非ジャズの街・横浜に遊びに来て下さい。千葉県のHanako Fukudaさんは10代の読者の方。お気に入りだという中村一義は”3ヨシ”(山崎まさよし、斉藤和義、中村一義)の中でもちょっと異端ですよね。結構気になっています。スガシカオも面白いけどね。同じく千葉県のA.Oさん、フレンチ系の記事も計画中ですよ。ゲーンズブールもいいけれど、今あらためてやる「ゴダール超入門」ってもの有用かもしれませんね。あと岩手大学の澤村睦美さんは一関のジャズ喫茶「ベイシー」に早く行くように(笑)。 ホームページ作成中というさたけひさゆきさん、山崎利恵さん、状況はいかがですか?やってみるとタイヘンでしょう。でも感想のメール来るとうれしいもんですよ! 一部、3月始めにメールを頂いた方、次回のこのコーナーでご紹介させていただきます。ご了承下さい。 |
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■ 本当に反響があったのは... |
ラジオ・サダナリの新春スペシャル企画「夢のスタジオ・サウンド・パル」−なんたってコレですよ。もう大反響でした! 仕事中にこっそり見ていて「笑いをこらえるのに肩が揺れて、めちゃくちゃ怪しい人になってしまいました。いやはや、上司にばれなくてよかったよかった」というOLの方をはじめ、「大爆笑でした。この手のネタ大好きです」、「のっけから笑わせていただきました。特に夢のスタジオ「サウンド・パル」は超おもしろかったす」などなど、こんなにストレートに感想が届いたのは初めてです。「はじジャズ」を超えましたね、これは(笑)。 しかも「ウチのそばにもそんなスタジオがあるぞ」というお便りまで頂いてしまった(笑)。札幌の佐藤浩さんは「僕が日頃バンドの練習に使っているスタジオ(Half Moon Studioっていいます)の管理人もカーネル・サンダースみたいなおじいさんです。おじいさんですが、「おとうさん」っていつも呼んでいます。僕はけっこう、おとうさんのメンコなので、練習の途中とか缶ジュースをタダでいただいちゃってます。なんかそのほのぼのさは"サウンド・パル"と通じるものがあるな〜」。どうやら「練習スタジオの番人」というのは高齢者に適した職業のひとつとされているようですね(ほんとか?)。 世田谷区の石井田さんからも「友人のバンドがあるスタジオで演奏していたら備え付けのシンセの調子が悪くなったそうです。そこで、インターフォンでその旨を伝えると、エプロン姿のおばさんがやってきました。おばさん曰く「あたしゃ、『す』のはいった大根の区別はつくけど、シンセの事はわかんないなぁ。今度来るときまで直しとくからね〜わっはっは〜」そうなのです、このスタジオは八百屋さんが経営していたのですね。さすが八百屋のおかみさんだと感心すると同時に、おばさんが「シンセ」という言葉を使った事にメンバー全員が唖然としたそうです」。ふむふむ、こちらはおばさんか。 有名なところでは作家・橋本治氏の母親も貸スタジオを経営していますよね。確かご実家は牛乳屋さんで、使わなくなった氷室をスタジオにしてしまったのではなかたかな。名前は「ももんがスタジオ」だったような...。 そしてなんと千葉県のゆかこさんからは「私の身近にもバンドを組んでいる人がいて、練習場所がサウンド・パルでした」というお便り。「やはり、いつも30分延長で練習してるそうです。遅い時間に予約すると後の予約が入っていないせいだろう、と言っていました」、なるほどねぇ。いいひとなんだ、スガさんって(笑)。 遂には「ラジオ・サダナリ」のヒントとなったご本家「Spider Girl」のariさんから「すっごい面白かったです。モニターの前で腹かかえてしまいました」というメールまでいただきました。う〜ん、本家を笑わせてしまったか(笑)。なんたって「7段オチ」だもんね、あれ。パワーあるある! 「ラジオ・サダナリ」は次回以降ちょっとしたシリーズものを考えています。内容はまだ秘密です。乞うご期待! |
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■ サダ・デラはどこへ? なんだかんだで半年です。去年の夏休みに一念発起して始めたこのページも2月末で6カ月が経ちました。6カ月でアクセス6000回、月に1000回(わかりやすい)。ヌードもプレゼントもない地味な内容のページなのに、我ながらなかなか健闘していると思います(笑)。しかし、それもこれもみなさんのご支持があってこそ。本当にありがとうございます。 「サダ・デラ」のスタンスやデザインについて、読者の皆さんと議論を交わしたりもしました。私の勝手で作り始めてはや半年、そろそろ皆さんのご意見も採り入れてリニューアルする時期かもしれません。 でも、いきなり逆のことを言って申し訳ないのですが(笑)、「ちょっとだけマニアック」という基本スタンスについては変えるつもりはありません。というか、私はここで採り上げているテーマを特に「マニアック」だとは思っていないんです。「マニアック」ではなくて、「既存のメディアでなぜか採り上げられていないもの」というのが正確な言い方でしょう。 例えばバリトン特集。「これがジャズ・ピアノだ」とか、「テナー・サックスの世界」といった特集は巷のジャズ雑誌で年に何回も組まれますよね(現に『スウィング・ジャーナル』の今月号がピアノ入門)。しかし、なぜか「バリトン特集」は組まれない。組まれないはおろか、ああいう特殊楽器は「キワモノ、イロモノ」といわれて蔑まれている。おかしいじゃないですか、そんなの。 映画についても同じ。アメリカの有名監督が撮った制作費ン億の超大作(往々にして中身スカスカの大駄作だったりする)ばかり宣伝されて、ヨーロッパ映画や、同じアメリカでもインディペンデント(独立系)フィルムは紹介されない。 なにがイヤだって、TVで派手に宣伝される駄作大作を会社帰りに観たOLサンなどが「映画ってこんなにツマらないものなのか」と失望して、見限ってしまうのが残念で仕方がない。あえてタイトルは出しませんが...。 そう、今の世の中って「TVで紹介されたか、されないか」でメジャーなもの、マイナーなものが決まる風潮がありますよね。改めて考えると、私はこの「サダ・デラ」で「TVで紹介されないけど素晴らしいもの」を順番に紹介しているのかもしれません(特にロック・ポップスについて)。 「記事が長い、読みきれない」というメールもたまにいただきますが、どんな雑誌のどんな特集だってあれくらいのヴォリュームがあるじゃないですか。一度に読むのは不可能かもしれませんが、「今日はあのへんを読んでみよう」と繰り返し、ちょっとずつご覧いただけるように段落や、ページ構成を考えたつもりです。 まぁ、世の中「文章離れ」が激しいので、拒否反応を示す方もいらっしゃるかもしれませんが...私は徹底的な「文章人間」なので、今のヴォリュームは変わらないでしょう。すいません。実は私は「文章を書くことによってストレスを発散させる」という世にもめずらしいタイプなんです。その意味では、皆さん私の「ストレス解消」にお付き合いいただいているわけで、本当に恐縮なんですが(笑)。 但し、もう少しレイアウトや付加機能については考えるかもしれない。「読者の声」というよりも私自身が飽きてしまった(笑)。そろそろいろいろやりたいですね。'Java'なんちゅうのも勉強してみようかな。ちょっと「インターネットっぽいこと」もやってみたくなったのだ。今までがほとんど「昭和30年代の文芸誌」みたいだったから...。そんなわけでここで「新機軸案」をいくつかご紹介!
あとは読者の方達と直接お会いする機会を持つかどうか...構成もヴォリュームも典型的な「オンライン・マガジン」ですが、巷のソレのように複数のスタッフでやってるわけではないので(未だに完全にサダナリひとり仕事。もっともこれを変えるつもりはないんですが)、まぁ、アクセス10000回行ったら考えます(笑)。 なお、記念すべき5000回目のアクセスは2月2日の深夜0時すぎ、千葉県の常連ゆかこさんでした。しかしこのゆかこさん、直前に「4993です。そろそろです」とメールで教えてくれたところまでは良かったのですが...何を思ったか30分後に再度アクセス(確認したい記事があったらしい)、「あ"」という感じで自ら採ってしまったそうです。まぁ、常連の方ならそれはそれで嬉しいですが(笑)。 さあ、次は10000回だ。予想では98年6月末と思われます。10000行ったら、そりゃ嬉しいなぁ...。やっぱり、ライヴ、やるかな。でもお客さん5人とかじゃ寂しいし..。 |
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それでは今回はこのへんで。これからもどんどんメールをくださいね!ちょっとヒネクレたホームページですが、これからもご愛顧の程を。 |
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