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98/01/01
街で拾った
心温まる
ミョ〜なハナシ


■ 投稿があったよ!「タシロの小ネタ」大公開 (98/01/01)

 なんと、この「バカネタページ」に投稿がありました!東京都のタシロ・トモカズさんからです。まずは、小ネタで初笑いだッ!




●先日、ぼくが友達とファミコンをしていると通りかかった母が「おまえたちはいいねぇ、毎日がエブリデイで」と言った。母はいったい何がいいたかったのだろう...。

●夫婦ゲンカのとき、父が母に「バカモノ!」と言うのを、間違って、「バケモノ!」と怒鳴ってしまった。ケンカはさらにひどくなった。

●うちの母は、頭が痛くなると氷でおでこを冷やします。先日も夜中にかなり痛みがひどくなり、暗闇の中をフラフラしながら台所へ。冷凍庫から、あらかじめビニール袋に入れてある氷を取り出して、おでこにのせて眠りました。翌朝、目が覚めてみると、母の枕元には解凍されたイカが転がっていました。

●先日、父は、男にフラれて落ち込んでいた姉をなぐさめようとして「おまえ、人間は顔じゃないぞ」と言うところを「おまえ顔は人間じゃないぞ」と言ってしまった。

●エアロビクスを習いに外出していた私に、友達から電話がありました。横文字に弱い母は何を思ったのか、「娘はアクロバットに行っています」と答えたそうだ。

●弟は、誰に似たのかとても勉強ができる。それで、高校1年生のとき、アメリカに留学することになった。そのとき、母は親戚や近所の人に、「うちの息子をアメリカにホームレスにやるんですよ」と言って、自慢して歩いていた。ホームステイとホームレスを間違えていたのである。


○高校時代に鈴木健という体育の教師がいた。皆からバカ健と呼ばれていた。それはなぜかというと...

●ある日の体育の授業中の事、バカ健が言った、「それでは出席番号で列をつくるぞ。偶数は左、奇数は右、は真ん中、まわれ〜右!」真ん中に並ぶ者は誰もいなかった。

●修学旅行中、金沢の兼六園を訪れた時、看板に「鯉の餌10円」彼は10円玉を投げていた。



 いかがでしょうか、お気に入りのネタはありましたか?ワタシは「エブリデイ」と「鯉の餌10円」が、クックック...好きです。




■ 丸の内のイカしたお店 (98/01/01)



 とつぜんだが、これを見ていただきたい。丸の内警察署作成の「丸の内防犯ニュース」、最近横行している「飲み屋での置き引きに注意」というチラシである。ウチの会社内の到る所に貼ってあった、の、だが、注目は右上のバーだ。
 見やすいように拡大してみた。どうだい、ちょっとイカしたお店だろ?

 まずは昭和30年代風のインテリアがイイ。照明もゴムの木も、とってもステキだ。カウンターやスツールを見ると、どうやら本格的なスタンド・バーらしい。箸を使っているので、おつまみは和風なのかな?
 そしてなによりもママさんがイカスぜ!余裕の左肘、接客しながらの喫煙、ヘア・スタイルもキマッテるし、むふふ、胸の谷間もチラリと見えてお色気サービスも満点だ。

 誰がいつごろ描いたんだか知らんが、なんかイイよね、この店。「ちょっと寄ってみたいナ」と思ったのはワタシだけだろうか。だろうな。
 
 でも、右側にワルモノがいるからちょっと困ったお店である。みなさんも置き引きには気をつけましょう(追伸・刑事さんたちが自演した再現写真もとってもオチャメ)。




■ 32年目のヘキレキ (98/01/01)

 おたよりコーナーでお伝えした通り、昨年秋に胆嚢炎とやらになってしまった。仕事を抜け出して内科に行ったところ「血液検査をしましょう」とのこと。ついでだから生まれて初めて「血液型判定」というのもやってもらった。これは別料金で確か\600くらいだったと思う。
 両親がB型なので、もう自動的にB型に決まっているのだが、せっかくだから証明書を発行して貰おうと思ったのだ。ところが判定の結果はなんと...




 ...気が動転してしまった。「ウチは家族3人同じB型でね。まぁ、ちょっと風変わりっていうか、気ままな雰囲気だよ」「坂本龍一、長嶋茂雄、田中角栄、みんなB型。うん、近いモノを感じるね。動物的、芸術的で、へへへ、ちょっと天才型かな」等々、過去に発したB型発言の数々はどうなってしまうのだ!それより何より俺は本当に「あの家の子供」なのか?!
 すぐさま最寄りの公衆電話に走り、両親に確認。平日の日中なので二人とも職場である。ますは母親から。


サダナリ 「もしもし、今病院に行って血液検査したらさ...」
サダハハ 「なによ、ちょっと?!」
サダナリ 「ごめんごめん、紛らわしい切り出し方だったね。ねぇ、おかんの血液型って正式に調べたの?」
サダハハ 「うん、アンタを生む時に昭和医大で。Bだって」
サダナリ 「あ、そうか、その時か...実はね、俺、O型だったんだよ」
サダハハ 「え〜?!私はBよぉ」


 うむ、どうやらこれは信用出来る。そうか母親のBは間違いない。では父親は?


サダナリ 「ねぇ、血液型Bだよね」
サダチチ 「そうだ、Bだ、どうした」
サダナリ 「それってどこかで調べたの?間違いない?(あぁ、やっぱり俺は橋の下で拾われて来た子供なんだ、小学校時代にとにかく勉強出来なくて、いつもそう言われていたもんなぁ...)」
サダチチ 「年に一回人間ドックに入るだろう。そのときに言った
サダナリ 「ん?ちょっと待った。『言った』ってなによ、誰がどう言ったの?」
サダチチ 「だから、俺が、医者に、Bと、言った


 ...見つけた、犯人はコイツだ!なんだよ「俺が医者に言った」って?血液型は自己申告制じゃねぇぞ、主語が逆だろ!なんか基本的に「血液型」の意味がわかっていないようでアル。


サダナリ 「実はたった今わかったんだけど、俺、O型だったんだよ。Bじゃないんだ」
サダチチ 「(オロオロしながら)ああ、そういえばウチのジイサンはOだったな。おばあちゃんはBだったけどな...」


 多分父親はO型であろう。32年間勘違いしていた私も私だが、60年間勘違いしていた父親はもっとワイルドである。大きな事故にでもあったらどうするつもりだったんだろう。

 しかしツラかったのはその後、中学・高校時代の旧友、およびバンド・メンバーの反響である。みんな揃って「気まぐれな行動も、マニアックなこだわりも『この人はB型だからな』と大目に見て来たが、O型と判ったからには許せん」と言って来た。あ〜あ、B型の方が暮らし易かったなぁ。またB型に戻りたいや。


ちなみに時には両親がB型でもO型の子供は生まれるそうです。結局父親の血液型は不明のままなんですけどね。ところで今までB型で見て「けっこう当たってるじゃん」と思っていた占い、アレは一体なんだったんだろう?(みなさんもあのしつこい文章、絶対にBだと思ってたでしょう)。






新春スペシャル企画
連作・夢のスタジオ「サウンド・パル」




■ 夢のスタジオ「サウンド・パル」 その1・第一種接近遭遇 (98/01/01)




 作者紹介ページの写真はご覧いただいているだろうか?アレは94年2月に演ったピチカート・ファイヴ完全コピーバンド、その名も”スタッカート・シックス”での勇姿である。
 93年秋から94年にかけて、我々はあのステージに向けて毎週都内のスタジオを転々としながらリハーサルを重ねていた。そして12月の末に入ったのが、今回お話しする夢のスタジオ「サウンド・パル」である。

 まずは電話がタイヘンだった。『ギター・マガジン』に出ている広告を頼りにダイヤルすると、いきなり電話口にTVCMが飛び込んで来た。しかも「リポビタンD」だ!「ファイトォ、イッパァアツ!」。そして出て来たのがヨボヨボのお婆さん。


お婆さん 「もし、もぉおし...(バックにTVの音がガンガン)」
サダナリ 「...(しばし硬直)す、すいません、間違えました」


 こりゃ絶対に違うべ。おかしいなぁ、この番号(3***−6938。広告には「ロックサンバ」というサウダージな語呂合わせが…)じゃないのかな、もう一回...。ところが二回目もTVの音がガンガンのお婆さんの家にかかってしまった。そして...


サダナリ 「あの、この番号...」
お婆さん 「はい、さうんど・ぱるでぇす」
サダナリ 「え?本当ですか(汗)、すいません予約を...」
お婆さん 「はいはい、ちょっと待ってクダサイね。おじいさ〜ん」


 お、おじいさん?なんだなんだ、ここはどういう経営形態になっているんだ?などと、思う間もなく「おじいさん」登場。この方のお言葉があまりにも素晴らしかったので、ここに全文掲載致しましょう!ありがたく拝聴するよーに(あまり面白かったので全部メモっておいたのだ)。



おじいさんのお言葉

 初めてご利用いただくのならば、まずは当スタジオの特色をご説明させていただきます。スタジオ内では靴を脱いでいただきます。これはスタジオ内に絨毯が敷いてあるためです。特にお借りになったCスタジオは、上等な純毛の絨毯が敷きつめてあります。当然飲食は厳禁です。
 ですからまぁ、当スタジオではパンクゥ、ヘビメタの利用が全くございません。ひどいのになりますとここまで話しただけで「バカヤロウ」なんて言って電話を切ったりするんですが。逆に最近増えております女性だけのバンドなどには喜んでご利用頂いておりますね。あと場所(五反田)柄、ソニーさん(本社・大崎)、パイオニアさん(本社・目黒)といった一流企業の成人された方に度々ご利用頂いております。
 あ、おたくもそうですか。そうでしょうそうでしょう、電話の語り口からお察し出来ます。お待ちしております...。



 な、なんだぁココは。期待と不安で胸がはち切れそうだぜ。しかしこのおじいさんと電話で盛り上がったのは私(ベース担当・リーダー)だけではなかったのだ。その2に続く!


■ 夢のスタジオ「サウンド・パル」 その2・第二種接近遭遇 (98/01/01)

 サダナリの電話の数日後、キーボード担当の飯島孝君が楽器のセッティングやアタッチメントの確認のためにこのスタジオに電話をかけた。以下、飯島君とおじいさんのやりとりを再現する。



イイジマ君 「あのー、エレピに付けるサスティン・ペダルはありますか...」
おじいさん 「え?ペダル?なんだろうなぁ...」
イイジマ君 「ほら、キーボードの下にころがってる、足で踏む...」
おじいさん 「あぁ!あの銀色のしゃもじみたいなヤツかぁ。あるよ、ある。悪いね、こっちとらビル持ってるんで貸しスタジオなんての始めたんだけど、楽器のことなんかからっきしわかんねぇんだ
イイジマ君 「あ、でももしかして、ヴォリューム・ペダルと勘違いしてませんか?そっちじゃないですよ」
おじいさん 「ん、ないだいそりゃ?」
イイジマ君 「やっぱり足で踏むんですけど、踏み込むと音が大きくなるんですよ」
おじいさん 「ななななな!そんなのねぇよ。ウチのスタジオで音なんて上げてもらっちゃ困る


 「素敵なトリップだった」と飯島君はこの時を振り返る。そして、遂にサウンド・パルを訪れる日がやって来た。完結編、その3に続く。


■ 夢のスタジオ「サウンド・パル」 その3・第三種接近遭遇 (98/01/01)

 ついにその時はやってきた。93年12月18日土曜日、スタジオ・パル探訪の日である。

 五反田駅前の一等地にそれはあった。ビルの名前はスガ・ビル、良く見ると「スガ質店」が併設してある。なるほどあの老夫婦はビル持ちの質屋夫婦であったか。しかしビルの有効活用に老夫婦で「レンタル・スタジオ」経営とはなんともユーニクなアイデアである。チャレンジャーやなぁ。

 スタジオは地下一階、ふと見ると妙に張り紙が多いことに気がつく。まずは地下に続く階段になにか貼ってある。なんだろう...


「カム厳禁」

 「な、なにこれ?」と突っ込んで来たのはヴォーカルのレイコさん。「カム?英語のスラングで射精のことだけど...」馬鹿な返答をしたのは当然サダナリ。「そりゃこんなとこでイッちゃマズイよね(笑)」しっかりボケるキーボード飯島。一同協議の結果「ガム」の「''」が抜けたものであろうという結論に達する。

 スタジオに入る、な、なんだこの機材は!異常な充実ぶり。ギター・アンプは4台、しかもマーシャル、ソルダノ、フェンダー・ツインリヴァーブ、ジャズ・コーラスなど名器ばかりだ。ギターならまだ判るがベースアンプも2台、トレース・エリオットとローランドが置いてある。「これ全部使うの、サザン・ロック・バンドだけだよね」で一同爆笑。


かいせつ

アメリカ南部で活動するサザン・ロック・バンドはメンバーが多いことで有名。
ベースやドラムなど一人で十分なパートまで何人もいる。
ギターなどツインはおろか、トリプルも珍しくはナイ。


 再度協議の結果「この膨大な機材、実は”スガ質店”で流れてしまったものではないか」という結論に達する。しかしこんなにアンプばっかり集まるかぁ?さらにもし全部使うバンドがあったとしても、部屋が狭いのでメンバーが入りきれないというパラドックスも発見(苦笑)。「お好きなサウンドをお選び下さい」ということだろうが、それにしても豪華である。そしてなんと、天井からミラーボールまで下がっているのだった。

 しかしそのスタジオの中にも張り紙爆弾は仕掛けられてあったのだ。しかもマーシャルのギター・アンプの上に...


「ボリュームは5まで」

 「”5”って言われてもなぁ、マーシャルに目盛りなんか付いてねえぞ」「フル・ボリュームを10と考えてその半分までなんだよ。7、8分まで上げちゃダメよ、という意味でしょう」。

 イロイロな考察を必要とするスタジオである。しかし最大の事件はその後に起こった。2時から6時まで、4時間の予定で入っていたのだが、半分ほど経過した4時ごろ、疲れたので「お遊びタイム」としてシンセ+ベース+ドラムの3人で「懐かしのYMOメドレー」を演っていた。他のメンバーも大喜びだ。すると突然、スタジオの電灯が一瞬消えた!なんだろうと思って窓の外を見ると...


廊下に両手で紙を持ったお婆さんが立っていた
そしてその紙には...

「30分サービス」

 気に入られてしまったようである。もしかしたら老夫婦、YMOのファンだったのかもしれない。お言葉に甘えて6時半まで練習して、ビルの外に出ると、入る時には気づかなかった看板の裏側にもメッセージがあった。それはひとこと...


「また明日」

 惚れた、ホレたぜ「スタジオ・パル」!ホロっとさせてくれるじゃねぇか。でもご自慢の絨毯のせいで音は思いっきり響きませんでした。どんどん吸い込まれちゃうんだよな。サックスなんかホント、ツラかったです。おしまい。






....というわけで

ことしも『サダナリ・デラックス』を
よろしくお願いします

チャオ!




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