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98/03/08 冬の みなさんからの おたよりと サダナリからのお返事 |
■12、1、2月のお便りから ちょっと溜めてしまいました。すいません。12月から2月までまとめて「冬のおたより」のご紹介です。 |
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■各コーナーにズバリ反響あり! 当『サダ・デラ』もかれこれ半年、各コーナーへの具体的なご感想が次々寄せられています。まずは特大ページだった「バカラック特集」へのご感想から。 |
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びっくりしました。色々な方がいらっしゃるもので、KMさんはディオンヌのファンの方です。今まで「該当ページなし」だったのに、ある日突然あれだけのページがわらわらと沸いて来て、さぞかし驚かれたことでしょう(笑)。 このあとしばらくディオンヌの活動について教えて頂きました。私が疎かった'80年代のディオンヌについては「ビージーズやバリーマニロウ、ルーサーバンドロスなどをプロデューサーとして起用し、バカラックとは遠ざかってました...でもその時代にも名曲は沢山あります。お勧めはアルバムHeartbreakerです」とのアドバイス。ありがとうございます。やりとりの結果、ディオンヌの魅力は「声質と発声は黒人だが、歌い方はドライで都会的なところ」という結論に達したのでした。 ところで、いずれ「イギリスのバカラック」ことトニー・ハッチの特集もやりたいと思っています。え?知らないって?そんな!名曲『恋のダウンタウン』は御存知でしょう。あの曲の作者です。この人も素晴らしいのだ。 |
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またジャズコーナーで紹介したCDを「買ったよ!」というメールも頂いております。 |
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う〜ん、ランバート、ヘンドリックス&ロス、評判がいいのだ。もう一通行ってみよう! |
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'The hottest new group in jazz' Lambert,Hendricks and Ross (SRCS7145 SONY) |
そうですか、お二人ともこれですか。うーん、うまい具合にいちばん楽しいのが伝わったようですね。よかった、よかった。ロック世代の皆さんにL,H&R、ぴったりマッチする模様です。 しかしこのアルバムとは裏腹に、リーダーだったデイヴ・ランバートの死は本当に悲劇的なものだったようです。つい最近読み終えたビル・クロウ・著/村上春樹・訳のジャズ・エッセイ『さよならバードランド』(新潮社・刊)に彼の最期についての詳しい記述を見つけました。ハイウェイ上で立ち往生しているドライヴァーを見つけて、何か手伝おうと車を止めた。故障した車の後ろに二人で立っていたところ、トラックが突っ込んで来た。二人は故障車とトラックの間に挟まれ即死...だったそうです。 出張帰りの特急列車の中で読んだのですが(市川塩浜付近)、胸が締めつけられるような思いがして、しばし本を閉じてしまいました。辛過ぎますよね、この話。 しまった、またしても湿っぽくなってしまった(苦笑)。このアルバムが気に入ったならば、メンバー・チェンジ後、”ランバート、ヘンドリックス&バヴァン”のアルバムも超お薦めです(このグループ、のちにアニー・ロスが抜けて、スリランカ人のヨランダ・バヴァンという野宮真貴みたいなお姐ちゃんと交代するのだ)。『At Newport '63』、『At Basin Street east』どちらも最高です。特に『At Newport...』収録の「YEH-YEH !」は聴かずに死ねるか!の名演であります。 それにしても、う〜ん、ヴォーカル・グループって楽しいですよねぇ(しみじみ)。改めて「ヴォーカル・グループ特集」をやらなければいけないなぁ...。 |
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さて、アルバム買いましたメール、まだまだ頂いております。 |
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'Solo Monk' Thelonious Monk 1965 (32DP666 Sony) |
'Birth of the cool' Miles Davis 1949 (CP32-5181 EMI) |
'Art Pepper meets the rythm section' 1957 (OJCCD-338-2) |
徹底的にジャズ臭い3枚を選ばれましたね。もともとロック・ファンだった八坂さんですが、そうですか最高でしたか。ロックもジャズも分け隔てなく聴いてみてくださいね。 |
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そして、なんと言っても嬉しかったのが次のメールです! |
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ホームページの影響力、われながら凄いですね。東京のいちサラリーマンが書いたもので、大阪の和田さんご夫妻の新しいライフスタイルを作ってしまうとは...。 幸せそうなお二人の姿が伝わって来るような心温まるメール、本当に嬉しかったです。更新についてはご安心下さい!お二人が素敵な時間をすごされているまさにそのときに、数百Km離れた東京の片隅で、不肖サダナリ、キーボード打ちまくっています、カップラーメン喰いながら(笑)。 第四回のバリトン特集はいかがだったでしょうか?え〜い、ついでだ、ワインも薦めてしまおう。イチオシ・マリガンの『Paraiso』は白猫の「ガトー・ブランコ・ソービニオン・ブラン」、わかりやすいボサノヴァと気軽なチリ・ワインの組み合わせをお楽しみ下さい。黒猫の「ガトー・ネグロ・カヴェルネ・ソービニオン」とブルーズィーなレオ・パーカー、悪魔マークの「コンチャ・イ・トロ・カシジュロ・デル・ディアブロ」には妖しいサヒブ・シハブでしょうか...って江川かオレは(笑)。そういえば、その名もズバリ「セント・トーマス」というワインもありますね。一回飲んだけど、ソニー・ロリンズに合うかというと...?でした(笑)。 |
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またそのバリトン特集、公開翌日に早くも反響が届きました。 |
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'Night Lights' (818 271-2 Mercury) Gerry Mulligan 1963/1965 |
ははは、面白い店ですね。きっと店主がジャズ好きなんですよ。でもジャズだけじゃ商売成り立たないんで、仕方なくシャ○ナとか置いてるんじゃないですか、なんてね。 山崎さんはこちらですか。これも名盤ですなぁ。あのオープニングが聴きたくて、ついつい手が伸びてしまいますよね。 マリガンというのは変わった人で、自己のコンボには絶対にピアノを入れなかった。固まりになったようなピアノのコード感がキライで、それを2管のハーモニーで出そうと苦闘していたそうです。しかし、たまに自分でピアノを弾いたりする(笑)。映画『真夏の夜のジャズ』でも、デューク・エリントン楽団卒業生バンドでサングラスを掛けてピアノを弾いていたでしょう。そんなマリガンのピアノが最も輝いているのがタイトル曲「Night Lights」だと思います。ところで名曲「黒いオルフェ」や「Prelude in E minor」などでのバリトン・サックスはいかがですか?あのクールさはバリトンの独特な音色ならではでしょう。ただ「音程が低いだけのサックス」ではないんです。独自の音色がするんですよ。 あとこのアルバム、ほとんどエコーがかかっていないでしょう。なんかまるで自分の部屋で吹いてもらっているような錯覚に陥りませんか(笑)。 ちなみにあの「デューク・エリントン楽団卒業生バンド」のシーンいいですよね。一瞬映るベン・ウェブスター(ts)が「どひゃ〜、こんなの100年前のアレンジだぜぇ、おい!」と吠えていて、その雰囲気と喋り方にいつも爆笑してしまうんだけど(笑)。 そのバリトン特集ですが、実は批判的とも取れるお便りもありました。「なんでまたバリトンなんだ。もっと無難なピアノとかやると思った」とか。作者の担当楽器で、抱きしめている写真まで掲載したのに、勇気ある発言ですよね(笑)。 あれには大きな意図がありました。あそこには書きませんでしたが、ジャズ界に残る悪癖のひとつ「楽器差別」を持たないようにして欲しかったんです、早いウチに。「オルガンなんてジャズじゃない」とか「ヘンな楽器でやってるのはパロディーであってジャズではない」とか、絶望的な偏見がジャズ界にははびこっているんですよ。それらに染まる前に、バリトンなんてマイナー楽器にも立派な系譜があって、人生懸けた人だっているんだ、素晴らしいサウンドを創った人達がいるんだということを知って貰いたかった。そういうわけです。ご理解いただけましたでしょうか。 ささ、次は映画の話題です。 |
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なんとも阿部さんのお正月をすっかりお手伝いしてしまったようですね。どれも気に入っていただけたようでなによりです。私も『未来は今』のフラフープ少年は強烈に焼き付いています。ほんと、なんなんでしょうね。純粋な白人少年ではなく、ラティーノ系だったのも印象に残っています。異常にウマくて、苦笑いしちゃうんですよね(笑)。最後、画面のハズレで首で廻してたりして(笑)。 『ユージュアル...』はですね、コバヤシという弁護士がなぜか単なる白人であるというところで「おや?」と思いはじめました。補足2点、最後に出てくる車を運転していたのがそのコバヤシです。あと、爆破シーン翌朝が一瞬映りますよね。あそこでぷかぷか浮かんでいるのが実はキートンなんだそうです。観た人にしか分からない話で申し訳ありませんが(笑)。 さて、こちらの映画はホットですよ!今上映中のあの作品について。 |
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私はあの太った人の奥さんも印象に残りました。彼が自信をなくして「踊りたくない。自分のことを見たがる人なんてどこにもいない」と行った時に「ここにいるわ」と言うシーンがあったでしょう。あそこは名シーンですよね。グっと来てしまったのだ。そうそう、結局最後にリーダーシップを取るのは太った彼でしたね。いい顔してたな。 それにしてもあの年配の主任はいつから一緒に脱ぐことになってしまったのだろう?最初はダンスの指導だけだったハズなのに。落ち着いて考えると、これは謎です(笑)。 いやー、それにしても『フル・モンティ』はあの後、大変なことになってしまって。イギリス映画ながら米アカデミー賞4部門ノミネート!。まぁ、ノミネートだけで、実際は『タイタニック』(観ていません)に持って行かれるんでしょうが、でも健闘していますよね。「観る人はしっかり観てくれるのだな」と、ちょっと安心しました。なにはともあれ、おめでたいおめでたい。え?あなた、まだ観ていないの?? さてこのページ最後はこのお便りを...。 |
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というメールを頂いて、佐藤さんのページをお尋ねすると...なんと佐藤さん、東京都内の開業医の方だったのだ。ジャズと落語に詳しいウワサのお医者さんであった(笑)。しかも、これ以降のメールの内容が、その、なんつーか、趣味趣味もいいとこ(笑)。 川島雄三の『幕末太陽伝』に始まり、品川心中、明け鴉、5人廻し、居残り佐平次など落語の話題、黒沢明、深作欣二、鈴木清順、藤田敏八、堀川弘通、神代辰巳、藤田敏八、長谷部安春、村川透などなど邦画の話題、いやー久々に徹底的に盛り上がらせていただきました。「なんか映画研究会みたいだな」と思ったら、佐藤さんなんと「医大の映研」ご出身とか。さすがにお詳しいですね! 「え〜、知らない名前ばっかり〜、カンケーな〜い」という若い女性の皆さん。カンケーなくないですよ。『CURE』の黒沢清は確実に彼らの延長上にいるわけだし、『Shall We ダンス?』の周防監督なんて徹底的に「あのころの邦画」の匂いがする。あのクエンティン・タランティーノだって深作欣二に強烈に刺激されてデビュー作『レザボア・ドックス』を撮ったんですから。ピチカート・ファイヴのリーダー小西康陽の邦画マニアぶりは最近有名。ホントに「邦画侮るなかれ」です。「若人のための邦画入門」は近日作成の予定であります。リクエスト多数につき現在構想中なのだ。 |
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音楽も映画も、ずいぶんと色々なものをお薦めしてきましたが「これから、どれか...」とお考えの方はこのページのお便りを参考にされてはいかがでしょうか。 さて次のページでは、いつものようにジャズ好き、ロック好きの方達が続々登場。お楽しみ下さい。いつもの郵便やさんをクリックしてね。 |
確実な手応えにひたすら感謝 次のページも盛り沢山です |
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97/10/12 | 9月の | みなさんからの おたよりと サダナリからのお返事 はじめまして |
みる | ||
97/11/24 | 10、11月の | みなさんからのおたよりとサダナリからのお返事 にぎやかなことになってきた |
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