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97/11/24
10、11月の
みなさんからの
おたよりと
サダナリからのお返事


■10、11月のお便りから

 はい、こんにちは。おたよりコーナー第二回は10月中旬から11月下旬にお寄せいただいたものをご紹介します。
 おかげさまで当『サダナリ・デラックス』も雑誌や書籍に採り上げられ、段々とお便りも増えて来ました。なかなかタイヘンなのですが、全て即座にお返事しております。溜めてしまうと収集付かなくなるからねぇ。それでは例によってダイジェストにて全員ご紹介!




■なんとサダナリに「弟子」誕生?!

 まずはこちらから行ってみよう。遠く離れた滋賀県に「サダナリの弟子」を自称するジャズ好きサラリーマンが登場。彼もホームページを持っているのだ。



 滋賀県・Hiroaki TAIRAさん 97/10/21


 「はじめてのJAZZ」見ました。私もJAZZが好きで10年くらい聞いています。知識は定成氏の足元にも及びません。

 無謀にも私は素人による素人のための素人のJAZZ入門のページを作ろうと計画しています。参考になるページはないかとYahooで検索していて貴殿のページを発見しました。参考にするどころか同じ事を書けないのでかえって苦しくなってしまったような気もしますが。

 私のページで引用させて頂くことがあるかもしれません。リンクもさせて頂こうと思っています。JAZZ入門のページができたらお知らせします。第3回にも期待しています。

そして2週間後、11/04のこと...

 もしもし、こんばんは、平です。
 ジャズについて書いてしまいました。サダナリデラックスに負けてることは分かってます。でも書いてしまいました。許してください。


 ホームページに勝ち負けなんかないってば(笑)。TAIRAさんのページ「勝手にジャズ」、「素人による素人のための」というコンセプトが素晴らしいと思います。ジャズって「いきなり専門的」という感じがしませんか?「敷居が高い」と言われる所以ですが、なんかヘンですよね。誰だって最初はド素人のはず、初めからマニアだったヒトなんていませんよ。だから、あくまでも「素人感覚」にこだわるTAIRAさんのページ、私は強力に推薦します!
 ページのいたるところに「これは『サダナリ・デラックス』の姉妹ページ」とか、「私の師匠、サダナリ氏の...」といった記述がありますが、全て公認します。『サダナリ・デラックス』提携ページ第二号です(第一号はギタリスト田代さんのページでした、すいません)。

 ちなみに「ド素人」を自称するTAIRAさんですが、その後のメールのやりとりでヨーロピアンジャズなど、実はかなり詳しいということが判明。能ある鷹はツメ隠す、なのだ。




 先月の菅野さんに続き、今月もホットなやりとりがありました。まずは....。
 



横浜市・青井憲明さん 97/10/29


 初めまして。横浜国立大学4年の青井憲明といいます。人生、山あり谷ありで24歳になり、そろそろロック以外にも手を伸ばそうとしていたら、このホームページに出会いました。センスのある文章と絵に感動です。
 手始めはマイル・スデイヴィスにしようと思っています。マイルス・デイヴィス特集、リクエストします。

ps 最近のウイスキーのCM(ビルの屋上でトランペットを吹いているやつ)で使われているマイルスデイヴィスの曲名と、そのアルバム名をご存知でしたら教えて下さい。


 山あり谷あり、ですな。私と同じ「あゆみ」ですね。入社一年目で25歳、現役の同期に先輩ヅラ出来るぞ!それもまたヨシだ!
 いやいや、そういうハナシじゃなくて(笑)、この質問、ほかのみなさんも気になっていたのではないでしょうか。回答ついでにいろいろ調べました!



 宛・青井憲明様 97/10/30


 はっはっは、最初は唸ってたったけど、風呂入ったら思い出したのだ!曲は「バイバイ・ブラックバード」アルバムは『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』です。私、持ってました。有名盤ですな。入門用にもいいですねぇ。マイルス特集は当然計画中。但し事前調査がタイヘンでね。もう少しお待ちください。ちなみに、あのCMが出ているホームページ見つけちゃった。 http://www.iijnet.or.jp/bowwow/0278.html です。真ん中くらいに出てますよ。

 それから、あれ女性ヴォーカルバージョンもあるでしょ。こちらはさすがに分からないんで、サントリーに聞いてしまった。曲は「LOVE」唄っているのはナタリー・コールだそうです。ナット・キング・コールの娘ですね。
 しかし、どっちもいい感じですよね。酒税法改正で各社ともウイスキー大キャンペーン中なんですが、いやーあれ(サントリー・ホワイト)が一番いいなぁ。

 そして! あんな感じの映像、一曲たっぷり観たいと思いませんか。私は先日たっぷりと、しかもスクリーンで観てしまいました。イギリスのクレイ(粘土)アニメ『ウォレスとグルミット』というのはご存じですか?発明家のウォレスと犬のグルミットの物語で、イギリスでは超有名。日本でも昨年、今年と公開され人気上昇中なんです。
 その『ウォレス...』第二作の劇場版公開時に制作プロダクションである「アードマン・アニメーション」の作品集が併映されまして、そのなかにあんなのがありました。歌声と口元がぴったりと合った(リップ・シンクという手法)黒猫のジャズ・シンガーに熱烈なファンの白犬がつきまとうというめちゃくちゃかっこよくて、笑えるものです。曲は「マイベイビー・ジャスト・ケアーズ・フォーミー」歌はニーナ・シモンでした。
 ちなみにもしかしてあの(サントリーの)CMもアードマンかと思って確認しましたが「撮影はイギリスですがスタッフは違う」そうです。以上、参考になれば。

 サダナリ記


このCMですよね
ちょっと太ってるけど、フォームはマイルスそっくりです
良く出来てるなぁ

左の写真はCM評論の超人気サイト
「日記猿人/ばうわう」から借用致しました
ご承諾ありがとうございました


 そして左が『ウォレスとグルミット危機一髪!』、右が併映のクリップ『マイ・ベイビー』です。

 ゴキゲンな『ウォレス...』は、『サダ・デラ』読者なら絶対に気に入るってばさ!東京での上映を終え、現在全国ツアー中。お近くで上映の際は是非ご覧ください。
 制作のアードマンは、実はロックファンにお馴染みのピータ・ガブリエルの名作クリップ「スレッジ・ハンマー」を作ったプロダクションなのです。そしてこのクレイアニメ、なんと1分撮るのに数週間かかるとか。努力と執念の結晶なのだ。

 ちなみにサダナリのパソコンのてっぺんでは、イヌのグルミット人形がしゃがみこんで本を読んでいるのだった。めちゃくちゃかわいいのだ!




 さらにはこんなメールも....。



 山野拓さん 97/10/17と97/10/18


 はじめまして。僕は宝塚ファンです。ある公演でジャズの場面があってとても好きな曲なのですが、どうやってCD屋で探したらいいかわかりません。”Putting On The Ritz”とかいう曲らしいんですけど、そんな曲ありますか。
 サダナリさんのHPを初めて見たときジャズ初心者の僕にはとてもわかりやすかったです。「初めの1枚」特集も良かったです。全部メモって、先日買いに行き、とりあえず4枚買いました。いい曲があればいいんですけど。それでは、これからも楽しみにしてますので頑張ってください。

> どれをお求めになりましたか?

 ビル・エヴァンス、アート・ペッパー、ソニー・ロリンズ、ゲッツ/ジルベルト、です。僕は本業(?)が宝塚ファンなので、ジャズは時々しか聞かなくて先日買った4枚も1回しか聞いてないのですが、正直言うと僕には合わなかったです。サダナリさんの文に騙されたぁ、なんて思っていたのですが、どうやら買うジャンル(気分)を間違えていたみたいです。今度CD屋に行ったら、L,H&Rとフォー・フレッシュメンを買ってみます。
 一昨日、レンタル屋で「ザ・ポピュラー・エリントン」を借りました。これは結構良かったです。あと、以前ベニー・グッドマンを借りて "SING,SING,SING"がとてもお気に入りになってしまったのですが。そんな僕に向いているおすすめのジャズCDを教えてください。なんか図々しくてすみません。それでは。


 騙してしまいましたか、失礼しました!いろいろお話しした結果、山野さんはいわゆるモダンジャズよりもスウィングや、ミュージカルものがお好みのようですね。あれって微妙にモダンジャズとは異なるんですよね。なるほどそういう方も数多くいらっしゃることでしょう。
 お薦めは、そう!フランク・シナトラ、ナット・キング・コールなどのスタンダード集はいかがでしょうか。わくわくするような素晴らしい音楽ですよ!サダナリもジャズよりも、映画ファンが本業(?)なので(実はそうなんです。しかもミュージカル気違いと来たもんだ)、あのへんのサウンドが大好きなのです。

 さて”Putting On The Ritz”、コイツはちょっと苦労しました。まず曲は知ってました。邦題は「踊るリッツの夜」、フレッド・アステアがオリジナルで映画『ブルースカイ』あたりに使われていたこと、80年代にTACO(タコ)というヘンな名前のヨーロッパのテクノ歌手がシンセを使ってリヴァイヴァル・ヒットさせたこと....ここまでは(サダナリ母の協力もあり)すぐ思い出しましたが、CDが見つからない!
 実は私も大好きな曲なのです。半年くらい前にTV番組(『アド街ック天国』の大阪梅田特集)でひさびさにTACOヴァージョンを聴き、丁度「CDで欲しいなぁ」と思っていたところだったんです。探しました。かなり苦労して見つけました。ところが....。



'The Irving Berlin
songbook'
Fread Astaire
(829 172-2 PoliGram)


'Puttin' in the Ritz'
Taco
(ND74575BMG)
 まずはアステア・ヴァージョン。でもサントラではなくJATPというジャズ・オールスターズをバックにアーヴィング・バーリンの曲を唄う企画盤。
 ピアノがオスカー・ピーターソン、ギターにバーニー・ケッセル、ベースはレイ・ブラウンと、思いっきり期待させておいて...実は超地味。曲のイメージと違うぞ〜。山野さんもご購入されたようですが、二人そろってちょっとがっかりだったのだ。
 
 そして下がTACO。このヒト、その「リッツ」と「雨に唄えば」のやはりリメイクしかヒットのない「二発屋」だったんだけど、しっかりベストCDなんか出てるんだな。ひどいジャケット写真だけど、当時はオールバックにタキシードでキメてましたね。そういえば82年の来日時に「笑っていいとも」に出てたぞ。まあ「15年前のスキャットマン・ジョン」みたいな存在でしょうか。今なにやってるんだろう?確かオランダ人かなんかじゃなかったかな。

 サウンドはモロに80年代テクノ。リズムはダサイけど、シンセの音色がなかなかで、まぁ今でも聴けるかな。全体のアレンジはさすが全世界でヒットしただけのことはあって、とても良く出来ています。イメージ的にはこちらの方が良いかなぁ。


 しかしですね、山野さんも私も求めていたのはこのいずれでもないのですよ。華麗なブラスにきらめくストリングス、流れるようなオーケストラ・サウンドを期待していたのです。
 そこで!情報求む!フルオーケストラで華やかに演奏される「踊るリッツの夜」のCD、LPをご存じの方、もしいらっしゃいましたらサダナリまでご一報下さい!本当に好きなのです。教えてくれー!
 ちなみに山野さん、MGMミュージカルのダイジェスト映画『ザッツ・エンターテイメント・パート1』にはクラーク・ゲイブルが唄うシーンが収録されていますよ('39年の映画『愚者の歓喜』から)。VIDEOで簡単に観られます(実は今、かけながら作業中)。これが今のところ一番イメージに近いかな。
 あと、ダマされたぁ件、4枚も買うなら事前にメール頂ければよかったのに。遠慮しないでくさださいね!

 おまけですけどォ、この件を調べていたら「世界でただ一つのTACOのホームページ」なんてェのを発見してしまった。「始めてはみたものの、情報が無くて困っている。助けてくれ。特に本人に関する情報を!」というコメントが泣かせる(笑)。しかしスゴイね、インターネット、なんでもアリ(ヒトのこと言えるかぁ?!)。Realaudioで試聴も出来るよ。ありがたいこった。もうついでだから、このページでもTACO情報募集しようかな?




 今月はジャズ以外、ロックについても盛り上がってしました。まずはこちら。



 埼玉県・Kazuhiro Kinoshitaさん 97/11/02


 初めまして、 HomePage 楽しく見させていただきました。来年40の声を聞くというのに、未だ音楽活動(ロック)から足を洗えない会社員です。
 定成さんは私より7〜8歳お若いのによく夕焼け楽団のことご存じですね。実は、私たちのバンドは今から20年以上も前から夕焼け楽団をコピーしていました。編成も夕焼け楽団と同じで、ドラムが固定しないのも同じでした。(現在は固定メンバーはいますが)夕焼け楽団のコピーといってもそれだけではなく、その他にも Doobie Brothers . Allman Brothers Band . The Band などのコピーもやっています。当然オリジナルもありますが。

 夕焼け楽団の良さといえば、やはり定成さんが言うようにリーダーの久保田真琴氏によるものが大きいといえますよね、久保田真琴氏と私との出会いは、私が中学時代に北陸金沢で起こったロックムーブメントによります。そのころ久保田氏は「裸のラリーズ」のベーシストで上半身裸でステージを飛び回っていたのが印象的でした。
 埼玉県に住む私にとって、金沢に行く事は出来なかったものの当時、フィルムでその雄姿を見て感動したものでした。実はそのころ私が好きだったのは「めんたんぴん」で特に裸のラリーズには興味はありませんでした。
 そして、そのころ私が敬愛していたというよりも、追っかけをしていた「はっぴぃえんど」が解散しました。ティンパンアレイなどと名乗って音楽活動するはっぴぃえんどのメンバーのコンサートを見ているうちに小坂忠が歌う「バイバイベイビー」という曲が耳に残り、そのときのバックのバンドが気になってしょうがありませんでした。
 その時、東京FMで夕焼け楽団のライブがオンエアされ、その中に「バイバイベイビー」があり、「これだ!!うちのバンドがめざすのは」と思ったのでした。(ちなみにこの時のドラムはなんと、ライクーダーのバンドのドラムでトラビス・フラートンでした)徒然と書いてしまいましたが、これが久保田真琴と夕焼け楽団と私の出会いでした。それから、20年以上たってもまだ夕焼け楽団の曲は我々のライブの中では欠かせないものとなっています。
今度12月23日に昔のファンたちが開いてくれるライブでも「オースザンナ」を演奏する予定です。(中略すいません)

 今思っているのは、サンディー&サンセッツもいいけれどもう一度だけでいいから夕焼け楽団をやってほしいという事です。
 すみません、ただだらだらと思いつくままに書いてしまって、定成さんのホームページを見ていたらただうれしくてメールを出さずにいられなくなってしまいました。これからも、こだわり続けてください。

 中年ロックンローラーより・・・・


 ほんとうに、心から、ほっとしました。70年代の音楽を私などの若造が論じて、リアルタイムで経験された先輩方が読まれたら、オカシなものとして写らないだろうか...とても心配していたのです。でも、どうやらそんな心配は無用だったようですね。ふう。
 しかしキーワード「夕焼け楽団」で検索されて、あのページが出てきたときはさぞかし驚かれたことだろうと思います(笑)。あそこにも書きましたが、私はかつてムーンライダーズのファンクラブをやっていたので、あのころの日本のロックには非常なこだわりがあります。いずれまた第二弾、第三弾を書きますので、ご指導の程よろしくお願い致します(ちなみにこのあとも、サンセッツ談義や、貴重なロックフェスのお話しなど、本当に楽しかったです)。


 またこんなメールも...。



 東京都大田区・山下元裕さん  97/09/13


 はじめまして。東京都大田区在住の山下元裕と申します。

 ページ拝見しました。「映画」で検索をかけて発見しました。読んでみたら非常に面白かったので、ほかのページも覗いてみたら、デビッド・バーンからはっぴいえんどまで、好きな世界がザクザクと出てきてびっくりしました
 「おたより」コーナーを見るとジャズのファンが多いようですね。ジャズにも興味はあるのですが、深すぎてどこから手をつけていいのかわからないまま何年も過ぎてしまいました。だから、「世界一わかりやすいジャズ入門」は待ち望んでいた企画です。これから時間をかけてゆっくりと読ませて頂きたいと思います。

 そうそう、ロックの「あの感じ」、共有できるのは1970年生まれ位まで、と書かれていますが、私は1972年生まれです。少なくとも、私より5歳下くらいまでは共有できてますよ!私たちの世代では基礎はYMO、そこから遡ってはっぴいえんど経由でロックの泥沼にはまるパターンが多いようです。サニーディは私と1個違いなんですが、たぶんそんな感じではないでしょうか。(かなり省略。すいません)
 


 山下さん、お互い何通くらいメールしましたかね(笑)。ムーンライダーズ、ピチカート、ビーチボーイズからちょっとマニアックなカーネーション、THE SUZUKIまで、趣味が完璧に一致してるもので、話がもう止まらない(笑)。そして、ちょっと危険過ぎてここには書けない様なロック評まで、盛り上がりましたねぇ。なんつっても、どんなに敬愛するミュージシャンでも駄作は駄作と言い切ってしまうところがお互いの一番の共通点でしょうか。大事なスタンスですよね。

 しかし山下さんの的確な批評眼、そしてあの文章表現、私へのメールなんかで留まらせておくの勿体ないですよ!蒲田のあの会社(実はお互いグループ企業ですね)、めちゃくちゃ仕事キツイの知ってますが、いかがでしょう、ご自身のページを始められては!きっと人気出ますよ(辛辣過ぎて風当たりツヨイかもしれませんが・笑)。
 山下さんはきっかけはキーワード「映画」ですか。お互い意外な展開になってしまいましたね(笑)。これもまたインターネットのマジック、ですね。

 そんな山下さんも最近はジャズ・ヴォーカルに手を出し始めていらっしゃる様子。悪い世界に誘ってしまったな(笑)。しかしビーチボーイズとフォー・フレッシュメンの関連性など、相変わらず視点が鋭いのだ(ついでにいうとそこに山下達郎も絡んできますよね)。

 同じく「ロックからジャズ」という感じの次のメール...。



 神奈川県・ヤマジ ケンさん 97/09/13


 こんにちは、サダナリデラックスいつも楽しんでいます。特に、「はじめてのJAZZ」とか、「日本の昔のロック...」が好きなのですが....。

 こういうありきたりの挨拶はここまででにして。話は変わって、 私は、最近「これだ」というアルバムに出会いました。それは、ジムホールとビルエバンスのデュオでアンダーカレントです。何がいいかは、文才の限界で書けませんが、とにかくよかった。聴いててこんな気持ちいいものがあるのだろうかと思いました
 あと好きなミュージシャンは、オリジナルラブとかで、よく聴くとあの連中、とんでもなく気持ちいいグルーヴを出してるので大好きです。
 で、もう一つ 私は某大学で音楽サークルに入っています。それで隣のサークルがJAZZ研なのです。いつも入部しようと思うのですが、そこのレベルは異様に高く、しかもテクがないと、結構こわいです。(常に無言のプレッシャー)しかもOBがいつも来てて、音練の廊下ではドラマーが、常に3連の練習を「スタタ、スタタ、スタタ、ドンドドン、スタタ....」でその隣では別のOBが、ラテンリズムで、「ツ、ツ、ツ、ツ、ツ、カ、ツ、カ....」とやっています。

 JAZZ研の友達もあのOBのひとは変人だといっています。 JAZZ研ってどの大学もこんなのでしょうか? あと横浜ジャズプロムナードいけなかったーーーーー!!くやしいです。


 そんなものだと思います(笑)。ビッグバンド系とコンボ系で微妙に異なりますが、まぁ、どっちも困ったヒトタチの群れでしょう。特にコンボ系のいわゆる「ジャズ研」は変人の巣窟ですね、な〜んてね、言いたい放題ですいません。私はジャズ研でもビッグバンド出身でもないんですが(だから、大学時代は古い映画ばっかり観てたんですヨ)。

 でもちょっとうらやましいな。度々書きますが、私が大学生だったころ(10年以上前)は「アシッド・ジャズ前夜」でね、まだ若者にジャズが解放されていなかったんですよ。大学のジャズ研は「フージョン研」あるいは「リリコン研」になってまして、来る日も来る日もスクエアの「F1中継のテーマ曲」が流れていました。あそこに入ろうという気はなかったな。
 う〜ん、今考えてみると、古(いにしえ)のジャズの感触を求めて、ほとんど毎日、都内の名画座の暗闇に埋もれていたのかもしれないな(各地のジャズ喫茶のオヤジと一番盛り上がるのが、実は往年の名画の話題だったりするのだ・笑)。

 今や、ほんとうにジャズを聴きやすく、プレイしやすくなっています。膨大な再発CDはあるし、ジャズ理論のVIDEOまで出てるし、いいホームページはあるし(?!笑)。なによりロックとジャズの嫌な垣根がなくなったことが最大の違いじゃないかな。ヤマジさんもその両方を視野に入れて、なかなかユニークな活動をされているようですね。頑張ってくださいね。学祭はいかがでしたか。行けなくてごめんなさい。

 おっとしまった、『アンダーカレント』について。私も愛聴盤です。「最初の1枚」に入れようかどうか迷ったんですよ。やっぱりかなり早い時期に買ったな。「スケイティング・イン・セントラルパーク」というワルツの曲が最高ッスよね。あの曲、女の子に録ってあげると「素敵な曲を知ってるのネ!」となります。健闘を祈る。

 ちなみにヤマジさんは、すぐ上の山下さんの後輩になる(学部は微妙に違うかな)のですが、お二人同士は(多分)知らない。私だけが知っている。むふふ、不思議なものですね。




 そして、ついに海の向こうからメールが来ました、が、ちょっと変わっているのだった。この一通です。



 LosAngels USA・藤本雅行さん 97/11/08


 こんにちは。初めまして。いつも楽しくホームページ拝見させて頂いてます。知識、情報量、構成、どれをとっても個人で運営されているサイトとは思えない程の充実で驚いてます。本当に。しかも、パソコン購入後間もなく立ち上げただなんて。仕事、趣味の音楽活動、その他もろもろの生活と両立されていることに、とても関心しました。

 私は定成さんと同世代の31の男です。(色気なくってゴメンナサイ)現在、思うところあってアメリカ、ロサンゼルスで留学生として勉強しています。今学期にジャズ・ヒストリーというクラスをとったので、ジャズに関して全く素人の私は分厚いテキストを読む前におおまかな説明がないか、と思ってネット上で検索ました。そのときが定成さんのページとの出会いになります。おかげでゼロだった知識がそうではなくなりました。もちろん、まだ素人であることにかわりはないのですが。

 ところで、今度、そのクラクでリスニングのテストがあります。以下の6枚のアルバムから10曲聴いてプレイヤーを解答するのです。 (1) The Dave Brubeck Quartet - Time Out (2) Miles Davis - 4 & More (3) Sonny Rollins - Contemporary (4) John Coltrane - Traneing In (5) The Oscar Peterson Trio & Sonny Stitt (6) Cannonball Adderly

 先生は「君達には最初全部同じに聞こえるはずだから、しっかり聴いとけ」と言ってました。そこで、この6枚の特徴をうまく掴むにはどうすればよいのかとメイルした次第です。いきなりこんなずうずうしいお願いを見ず知らずの方にするなんて、とても心苦しいのですが、ほかに僕の周りには聞ける人がいないのです。もしよかったら助けて下さい。忙しい身だというのは容易に察しがつきますので、時間があればで構いません。返事が来なくても怒りませんから、決して負担にはしないで下さい。これからもHP楽しみにしてます。


 実はこのメール、出張先の札幌の駅の公衆電話で受信しました。いやはやスゴイ時代になったものですね。
 しかし、遠くアメリカで読んで頂いているとは!大感激です!あまりに嬉しくて、即座に回答してしまいました。しかも帰りの太平洋フェリーから。



 宛・藤本雅行様  97/11/08


 お便りありがとうございました。メインのリーダーを当てるのでしょうか?サイドメンを当てるのでしょうか?うーん、分かるところだけ説明します。

 まずは楽器の音色、音域をしっかり掴んでくださいね。私たちもよくお店とかで「これ誰かな」などとやりますが、まずは楽器と音域(アルト、テナー等々、サックスでは重要)を掴んで「ならば...」と「候補者」を挙げて行きます。さて、個別には...

> (1) The Dave Brubeck Quartet - Time Out 最高の特徴は「変拍子」。そうでない曲もひっかかるようなヘンなリズムでピアノを弾く人です。タッチはかなり強し。あとちょとアラビア風のフレーズとかも出ますね。サックスのポール・デズモントは抜けるような音色ですが、そうだな音の大小、アクセントがハッキリしているのが特徴かな。

> (2) Miles Davis - 4 & More ミュート・トランペットならばまずはマイルスとお考え下さい(笑)。サイドメンは...ちょっと難しいなぁ、なにしろ航行中のフェリーの中で資料とかないんで(笑)。あと、マイルスってアルバムに入っている曲でも平気で間違えているんですよ。もう、うまいんだかヘタなんだか...そうだ!これが最高の特徴だ「うまいんだかヘタなんだか」。

> (3) Sonny Rollins - Contemporary 豪快な、人が歌うようなテナーです。ちょっとカリプソ風味が入っていたら間違いなくロリンズ。ちょっと抽象的ですが...。

> (4) John Coltrane - Traneing In うーん、ロリンズとトレーンの違いかぁ...「モーダル」っていうんですけど、音階の変化が全音階的、パララララララとなっていたらトレーン、音が飛んで「ユニークなメロディだな」と感じたらロリンズです。「陽気なロリンズ、バカテク(+マジメ)なトレーン」という大雑把な言い方も出来ますが。

> (5) The Oscar Peterson Trio & Sonny Stitt 流れるような抑えたピアノならピーターソンです。ブルーベックとは全然違いますね。ちょっと音が小さく(タッチが控えめ)に感じられるかもしれません。スティットはぁ...ちょっと古臭いテナーなんですよ。若干ビ・バップ気味。

> (6) Cannonball Adderly アルトで強烈なサウンドが出てきたらもうキャノンボール!音に速さ(という言い方をします)、強さがあります。あと、アレ、アドリブで必殺の「16分音譜バカテク吹きまくり」が出たら、もうキマリ!ですね。

  いやー、おっと、ちょっと揺れるな...こんな説明で参考になりますか?でも最高の練習はとにかく「聴く」コト。何回も聴いているうちに「ロリンズ節」「トレーン節」が自然と分かってきますよ。我々も知らぬまに身につけてしまいました。では、ご健闘を海の上からお祈りしています!


 さて、みなさんのご意見はいかがでしょうか。こうして文章で書いてみると難しいものですねぇ。藤本さん、テストの結果はいかがだったでしょうか?


 さて、最初のページはここまで。これでやっと、半分、かな?次のページではどんどん立体的に、どんどん全国的になってきた『サダ・デラ』ワールドをご紹介。リンク集もありますよ!それでは例によって、下の郵便屋さんをクリックしてください



やれやれ、今月も忙しいぞ
今月はバラエティーに富んでて面白いぞ
次に行くぞ





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 あとよろしければ簡単に住所もお知らせいただけますか。これは(1)日本中で読んでくれているんだなぁと感激するため、(2)出張で日本中飛び回っているので、ローカルな話題で盛り上がりたい、という理由です。

 今、一番楽しみなのは、みなさんからのメールです!




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97/10/12 9月の みなさんからの おたよりと サダナリからのお返事
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