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97/12/07 第三回 バート・バカラックを 愉(たの)しむ 来日記念徹底研究 |
■ コンサート・レポート/11月26日東京公演全曲リスト ■
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バート・バカラック (vo,p,key) デニス・ウイルソン (sax,fl) ジョン・トーマス (tp) デイヴィッド・ジョイス (key) ロブ・シュラック (key,arr) デイヴィッド・コイ (b) デイヴィッド・クレイガー (dr,perc) リサ・テイラー (vo) ドナ・テイラー (vo) ジョン・ロガーノ (vo) 1997年11月26日 東京国際フォーラム・ホールA |
くやしいのだ。一曲わからん。サントラ・メドレーの35曲目である。テープ録ってたわけじゃないんで、もう永遠のナゾになってしまった。80年代っぽいバラードの曲だったけどね。
メンバーも聴き書きだからアテになりませんよ。曲目、メンバー共に何か情報をお持ちの方は是非サダナリまで! |
邦題が逆にわかりにくいという声もあり。確かに、自分でもわかりにくい(苦笑)。
今回は邦題で統一してしまいました。申し訳ありません。
■ さて、コンサートは...
年齢無関係、バカラックさん、かっこいいわぁ。全編を通じて、なんとも中途半端な中腰で、あるときは歌いながら、あるときは指揮をしながらピアノを弾くさまに、もう、惚れ惚れとしてしましました。バカラックさんの見どころを挙げると... まずは14「ボンド・ストリート」、ステージ中央に置かれたグランド・ピアノに向かっていたと思ったらいきなり振り返り、背中側に置いてあるキーボード(カーツウェルのパフォーマンス・コントローラー)に右手を延ばして、リード・オルガンをゴキゲンなグルーヴで弾きまくる!1曲中で何回もこれをやるもんだから、お客さん大喜びでした。 歌う歌う!33の「雨に濡れても」で突然ヴォーカルをとり、場内がどよめいていましたが、その後もちょこちょこと歌っていました。演奏スタイルもステキ。最高だったのが37「ハウス・イズ・ノット・ホーム」のエンディングで、例によって中腰で客席に背中を向けながら左手で全体を指揮し、「いよいよ終わるぞ」というところでその態勢のまま鍵盤を見ずに右手だけで、キメのフレーズを♪ぽろろ〜ん、と弾いたのだ。こう書くとなんでもないようだが、実際に観てみるとコレがイカス!同行者と共に思わず「かっこいいィ〜!」と口に出して言ってしまったのだった。 MCもシャレてたねぇ。「このコンサートにはある特徴があります。それは全ての曲が一人の人間、そこに座っていたピアニストによって書かれたということです」とサラリと言ったり、24「ゴッド・ギヴ・ミー・ア・ストレングス」の前には「エルヴィス・コステロと作って、アカデミー賞にもノミネートされたんだけど、まぁ、ノミネートだけだったけどさ(笑)」とテレながら言ったり。若いし、オシャレ。さすが奥さん若くて、子供幼いだけのことはありますな(?)。つられて何回も笑っちゃいましたよ。 選曲はご覧の通り、散漫にならないよう「ヒット曲」「初期の曲」「サントラ」とメドレーでまとめられていました。代表曲の95%はカヴァーしていますね。初期の曲をこんなに演るとは思わなかったので、ものすごく嬉しかったです。 演奏は限りなく−ちょっと驚くくらいに−オリジナル・アレンジに忠実に行われました。管の2人と、キーボードで出すストリングスが大活躍。往年のオーケストラ・サウンドを再現したところに、ジョン・ロガーノのヴォーカルがまたハマる!ちょっと最近お目にかかれない懐かしい声質と発声で、8「タルサから24時間」、34「リバティ・バランスを撃った男」などシビレちゃうほどカッコ良かったです。 但し、あまりにメドレー化しすぎて「もうちょっと曲数を絞って、一曲をじっくり聴かせたらどうだったのかな」と思ったのも事実。また女性ヴォーカルは、ハスキー系、コケティッシュ系が一人ずつという構成、まぁ「ディオンヌだったらどう歌うのかな」と否応なしに考えてしまうわな。悪いけど。 26日にご覧になった方いらっしゃいますでしょうか?22「ザ・ブロブ」で奇声を発し、直後のMCでも「ヒューヒュー」言って、ステージのバカラック本人から「右ドアのほうの男性、はいはい、乾杯!」とタシナメられてしまったのは私、サダナリです。まさか演るとは思わなかったんで異常に喜んでしまって(苦笑)...失礼しました、お騒がせしました。 それからバカラックさん、アンコール2回目の「雨に濡れても」で客席のみんなにも歌って欲しかったようですが、すいません、日本人あんまり英語の歌、歌えません(涙)。 「今世紀最後のビッグ・チャンス」なんて言わないで、しばらくしたらまた見たいぞ!今度はちょっと趣向を変えて、コステロと一緒、かな? スタートは19:10、終了は20:45ごろ。1時間35分も演ったのに、ここまで「あっと言う間」だったコンサートも珍しいな。終演後、国際フォーラムから丸の内側に出ると、おりからのにわか雨が...。当然、傘はささないで歩きました。おしまい。 |
今回のチラシ。東京公演は11/25、26の2日間。 プログラムがなかったので「せめてこれでも」と 持ち帰る観客多数。 プログラムくらい作れ!テレビ朝日! 観客はまさに老若男女 8000円の一階S席は7割、6000円の一階A席は満員。 その間に「38度線」のような空席の「非干渉ベルト」が出来て ちょっと異様でした。 ちなみに国際フォーラムって めちゃくちゃ音がいいのだ! |
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■ おわりにひとこと
気がついたら、私は、バカラック・ファンでした。本を買って研究したり、集中的にCDを買い集めたり、ファンクラブで情報交換したり、一切やっていないんですよ。ただ「お、面白そうなCDが出たな」、「ああ、この曲懐かしいなぁ」とちょっとずつちょっとずつ買い集めて、気がついたらあのコレクション。自分でも驚きました。 でもそういう形の音楽の聴き方って、とっても自然な、生活に染みついている感じがしますね。そう、私はバカラックとともに歳を取って来たのかもしれません。「バッカラックだね」とつまらないシャレのネタにしてからもうじき30年。こんなに長い間、見続け、聴き続けてきたアーティストは他には絶対にいないでしょう。 みなさんも、聴いています。だたそれが「バカラックである」と気がついていないだけですよ。たった一枚で結構です。ディオンヌのバカラック集でも買ってみて下さい。それが壮大なバカラックの世界の扉となるかもしれません。それでは。 |
■ バカラック・リンク ■
■ A&M's Home Page
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日本で唯一、Yahooで「バカラック」と入力すると出てくるサイト。実はTV番組『ハンマープライス』で「3人目のカーペンターズになれる権」を落札したあの人のページなのだ!ポップス・ファン必見!
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■ The Hitmaker Archive
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スウェーデンのバカラック・マニヤ、Stefanが作ったバカラック・カバー・アーティストの検索ページ。世界中のアーティストを網羅し、その数なんと700組以上。更に日々増え続けている。実は不肖サダナリも日本特派員(?)を務めさせていただいています。ある日とつぜん、Stefanの方からコンタクトしてきたのだ、驚いたよ。I'll
be mailing you soon, Stefan !
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■ A House Is Not A Homepage
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アメリカのバカラック・ページ。プロフィール、ディスコグラフィ等、よくまとまっています。
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