川 島 雄 三 図 書 館
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東京新聞 「わが友わが街」 '99年5月5日〜10日朝刊 童門冬二 |
東京の街への思い出を語る短期リレー連載で、作家の童門冬二氏が昭和30年代の「渋谷」を語りつつ"のんべい横町"のとんかつ屋「とん平」に現れる川島の言動を3回にわけて詳しく、生々しく記した。 一般人の他に映画・演劇人がたむろするこの店に、川島は突如現れて、「焼酎のブドー酒割り」を自ら一升瓶をシェイクし製造。ラッパ飲みをしては他の客に配ったそうだ。さらにその際、ひとりひとりに「そも、おぬし、何者?」と聴いて廻ったというのだ。 そしていつのまにかその場から消えてしまう。そんな姿を童門氏は「まさにつむじ風だった」と回顧する。酒場での川島については色々読んだつもりだったが、これは知らなかった。川島と縁の深かった評論家で脚本家でもある岸松雄氏なども同席、実に面白い逸話なので近日、別途大々的に紹介したい。 |
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