川 島 雄 三 図 書 館

川島雄三 乱調の美学 磯田勉・編 カワシマクラブ・協力 平成13年４月20日初版 ワイズ出版 \952

「ワイズからも川島本が出る！」と巷の川島ファンたちが狂喜、出版されてみたら東京、名古屋、大阪での川島作品上映会に合わせた薄めの作品紹介本（記念パンフレット）であった。 　しかし、河出本に比べて、不思議とこちらは評判が良い。今村昌平氏、西河克己氏のエッセイはかつてのノーベル書房版「サヨナラだけが人生だ」からの引用であるが、細部を調整、ぐっと読みやすくなっているし、三橋達也、桂小金次、高村倉太郎各氏のインタビューはなんと新録である。作品紹介はまたしても「自作を語る」の再録だが、スチール写真が豊富。しかも役名と俳優名が併記されており、これは本当に助かる！ 　これから川島を追いかけたいという人にお勧めしたい良書。さすがはマニアック映画書のワイズ出版、オイシイところを撞いて来るわい。

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