川 島 雄 三 図 書 館



川島雄三、サヨナラだけが人生だ

藤本義一


平成13年1月30日初版
河出書房新社 \1900


 「河出から川島本が出る!」と巷の川島ファンたちが狂喜、しかし出版されてみたら、なんとも複雑な本であった。
 まず書名が紛らわしい。「サヨナラだけが人生だ」といえば、川島ファンのバイブル、川島本の最高峰ともいうべきノーベル書房版と同名ではないか。しかし内容は全く異なり、書店での混乱が心配である。そしてその内容も、すべてが過去の出版物からの引用であった。初出なし。
 がっかりしたファンも多かったが、前出のノーベル書房版やユリイカの別冊がいずれも絶版になっている現在、このような引用本も若いファンにとっては貴重なのかもしれない。実際、小説「生きいそぎの記」が読めるのは現行本ではこの一冊だけである。藤本氏と川島の共作シナリオ「貸間あり」も収録されている。






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